第一ホテル東京（港区新橋1、TEL 03-3501-4411）が4月29日、創業75周年を迎える。これを記念し、さまざまな周年記念事業を展開する。

　同ホテルは1938（昭和13）年、客室626室を備える東洋最大のホテルとしてオープンした。当時、国内のホテルは上流階級のための迎賓館のような存在。同ホテルは日本初の全館冷暖房を完備するなど最新設備を備えながら、庶民も利用可能な料金設定とし、注目を集めたという。

　創業以降の主な歴史は以下。1956（昭和31）年 GHQによる接収解除（1945年～高級将校専用宿舎としてGHQの直属ホテル）。1960（昭和35）年 新館オープン。1964（昭和39）年 東京オリンピックで客室提供、選手村の食堂運営。1962（昭和37）年 業界初の世界バイキング、朝食バイキングを開始。1972（昭和47）年 銀座第一ホテル（803室）を開業。1993年 「第一ホテル東京」に名称変更。

　75周年にあたり、「創業当時」「現在」「未来」を意味する右肩上がりの3つの輪を配した記念ロゴを作成。同月20日から始まった同ホテルと新橋の歴史記録写真・資料を展示する「創業75周年パネル展」（2階エレベーターホール）を皮切りに、年末までジャズライブや特別宿泊プラン、復刻グルメメニューなどを順次展開する。29日当日の開業記念日セレモニーでは、1階ロビーで鏡開きと振る舞い酒、和太鼓演奏、ジャズ演奏を行う。

　開業記念日セレモニーは11時～13時。創業75周年パネル展は7月31日まで。