浜離宮恩賜庭園（中央区浜離宮庭園1）で10月17日・18日、東京都と東京都歴史文化財団主催による「東京大茶会」が開催される。同茶会は昨年に続き2回目。

「英語で野点」にはこんな茶菓子も

　昨年は8,000人という予想を大きく上回る11,200人を動員。「前回好評だったこと、広域都内に茶文化を広めるため」（広報担当の野口さん）、今月10日・11日、「江戸東京たてもの園」（小金井市）でも茶会が行われた。同所での茶会に訪れた人は8,800人に上った。

　茶席は「昨年長蛇の列ができ、混乱を招いた」（同）ため、今年は全800席をはがきでの事前申し込み制とした。9月に募集したにもかかわらず、抽選になるほどの反響だったという。野だては昨年同様、当日券での販売。5会場で1日各13回ずつ行う。チケットは200円で茶菓子が付く。

　「花木園」では、中学生以下対象の「こども茶れんじ」（午前中のみ）や、外国人のための「英語で野点」（午後のみ）も行われる。チケットは各200円。「こども茶れんじ」への参加には保護者の同伴が必要。

　今年は日本舞踊の舞台終了後、出演した芸妓衆中島まで練り歩く「お練り」も実施する。芸妓衆との記念撮影も可能。このほか、弁当や菓子などを販売する屋台、各種イベントがステージと周辺で展開される予定。JR新橋駅へは復路のみ無料シャトルバスを運行する。

　野口さんは「小金井では親子連れも目立ち、『こども茶れんじ』が盛況だった。対照的に、浜離宮と違い外国人が少なかった」と話す。「今年の和菓子は茶文化と縁が深く京都・金沢と並ぶ和菓子の名所、島根県の老舗4店のもの。美しく、茶席ごとに菓子も変わる。ぜひ楽しんでほしい」とも。

　開催時間は9時30分～16時。浜離宮庭園開園は9時～17時、最終入園時間 16時30分。