浜離宮で流派を超えた大茶会-茶席800以上、動員8千人見込む

浜離宮恩賜庭園初の試みになる「東京大茶点」(浜離宮恩賜庭園 中島の御茶屋)

浜離宮恩賜庭園初の試みになる「東京大茶点」(浜離宮恩賜庭園 中島の御茶屋)

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 浜離宮恩賜庭園(中央区浜離宮庭園1)で10月25日・26日、各流派を超えた茶会「東京大茶会」が開催される。主催は東京都と東京都歴史文化財団。

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 同茶会は1587年10月に豊臣秀吉が京都北野天満宮で800以上の茶席を設け、すべての人に茶をふるまったという「北野大茶会」を参考にしたもので、都と同財団が推進する「東京文化発信プロジェクト」の一環。都民に伝統ある茶文化を広め、東京を訪れる観光客に茶文化とそれを育んできた「江戸・東京の文化」を紹介することを目的とする。

 茶席は誰でも参加でき、庭園内の中島の「御茶屋」「芳梅亭」(1席=約30人)と、野外で行なう野点5席(1席=30~40人)の3カ所で行う。各茶席の所要時間は30分~40分で、「お点前」を見学しながらお茶とお菓子を楽しむことができる。

 当日は流派を超えて活動する「東京都華道茶道連盟」による協力で、都内各地の支部から「三千家」を初めとした多数の流派が集う。2日間で8千人の動員を見込んでおり、同庭園内の茶会としては過去最大。「予定通りの集客であれば恐らく国内でも最大級の茶会。反響が良ければ来年以降も続行の予定」(同)という。

 このほか、浅草芸妓による日本舞踊、東京藝大による尺八と邦楽演奏、中国やイギリスなど「世界のお茶」紹介、「お茶のいれ方講座」中学生以下対象の茶席「こども茶れんじ」、外国人向けに行われる「英語で野点」などが予定されている。

 浜離宮恩賜庭園は約25万平方メートルで、6,077本の樹木が植えられ、海水を導いた「潮入りの池」と二つの「鴨場」を所有する江戸時代に建設された代表的な大名庭園。1946年に一般公開され、1952年には国の特別名勝と特別史跡に指定されている。

 開催時間は10時~16時30分。参加料金は、茶席=500円、野点=300円で、それぞれ茶菓子が付く(同庭園入場料は別途300円必要)。両日とも着物で参加した先着100人に野点チケットを配布する。

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