浜離宮恩賜庭園（中央区浜離宮庭園1、TEL 03-3541-0200）の園内各所で現在、アジサイが見頃を迎えている。

カシワバアジサイ 写真提供＝公益財団法人東京都公園協会

　園内で見られるアジサイは、ヤマアジサイ、ガクアジサイ、ホンアジサイ、カシワバアジサイ。5月中旬ごろからヤマアジサイが咲き、その後ほかのアジサイも花を付けていく。ヤマアジサイは今が散り始めで、ほかのアジサイは見頃が続いている。

　同園主事のアダムさんは「当園のアジサイは園内各所に点在しており、少し歩くと異なる種類のアジサイに出合える。天候次第だがおおむね6月いっぱいまで楽しんでえもらえる」と話す。

　6月にはアジサイのほかハナショウブ、ザクロ、ハナザクロ、オオバネムノキ、アメリカノウゼンカズラ、アメリカデイゴも見頃を迎える。アジサイの近縁種ではヤエノコガクウツギが5月に咲き、ノリウツギが7月から8月に見られる。

　今後は6月中旬から下旬にかけてオミナエシ、ヤブカンゾウ、ノカンゾウが花を付け、7月に入るとサルスベリ、ムクゲ、ヤブミョウガ、ノリウツギも咲くという。

　アダムさんは「当園は300年以上の歴史を誇る、徳川将軍家が築庭した江戸時代の名残が強く残る都立庭園。四季折々の花など豊かな自然や歴史に触れてもらえる。散策時間は約1時間だが、中島の御茶屋で池の周りの景色と共に、『季節限定上生菓子付きお抹茶セット』を堪能すると、1時間半から2時間にかけてゆったりとした滞在もできる。周りを汐留高層ビル群に囲まれながらも、都心のオアシスともいわれる当園へ足を運んでもらえれば」とアピールする。

　開園時間は9時～17時。入園料は一般＝300円、65歳以上＝150円、小学生以下・都内在住・在学の中学生は無料。