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汐留「吟醸バー」、9月末で閉店へ-震災の影響で予定より2カ月早く

9月末で閉店することが決まった「吟醸バー汐留」。店の外には震災犠牲者の冥福を祈る「鎮魂の鐘」も

9月末で閉店することが決まった「吟醸バー汐留」。店の外には震災犠牲者の冥福を祈る「鎮魂の鐘」も

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 期間限定で営業する立ち飲み店「協会スタイル 吟醸バー汐留」(港区東新橋1、TEL 03-6280-6607)が9月末で閉店することが決まった。経営は日本吟醸酒協会(渋谷区)。

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 当初は11月末までの予定だったが、3月11日の東日本大震災による売り上げ減少などにより、予定より2カ月早い閉店となった。同店は昨年11月22日にオープン。全国の52蔵から吟醸酒だけを集めた立ち飲みバーとして話題となり、順調な伸びを見せていた。

 震災で同店や入居する建物への直接的被害はなかったものの、水道の漏水の可能性を検査するため、震災直後に3週間休業を余儀なくされた。その後も売り上げは3割~4割減少するなど低迷。対策として、各種イベントや蔵元による酒造セミナー「蔵元DAY交流会」なども開催し好評を得ていたが、諸問題で閉店は避けられなかった。

 同店責任者の南澤さんは「できれば11月まで続けたかった。常連のお客さんもいたので非常に残念」と苦渋の決断だったことをほのめかす。10月に予定されていた蓬莱泉「関谷醸造」(愛知)・若鶴酒造「若鶴」(富山)・南部美人「南部美人」(岩手)の各セミナーはキャンセルとなったが、9月の酒造セミナーは、「例え参加者が2~3人でも、何が何でも開く」という。

 閉店までに開催される最後のセミナーは、9月17日=本田商店「龍力」(兵庫県)、24日=宮坂醸造「真澄」(長野)。開催時間は16時~18時。セミナーでは店に置いていない吟醸酒も用意する。参加費は3,000円(酒肴付き)。

 営業時間は、平日=17時~23時、土曜=18時~22時。日曜・祝日定休。

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