東京モノレール浜松町駅（港区浜松町2）に7月28日と29日の両日、函館市の人気キャラクター「イカール星人」が現れ、通行人らの注目を浴びた。

リアルなイカール星人（近影）

　イカール星人の登場は、今夏の函館観光 PR イベント「いか。ないと。函館」の一環。震災の影響により函館への観光客が減少していることを受け、同イベントを企画したという。会場ではイカール星人との記念撮影のほか、オリジナルうちわの配布やユーチューブで話題になった観光 PR 映像の放映、観光パネル展示、粗品が当たるタッチパネルゲームなどが行われた。

　イカール星人の「襲来」は24日のJR大宮駅（埼玉県）、27日のJR恵比寿駅（渋谷区）に次ぐもの。最終日の浜松町では腕が取れそうになり、登場回数を調整するなどのハプニングにも見舞われたが、無事役割を終え「宇宙観光都市ハコダテ」（＝函館）へ帰還した。

　北海道ジェイ・アール・エージェンシー営業部の鈴木博和さんは、「イカール星人はどこへ行っても人気。特に恵比寿駅では女性を中心にもみくちゃになるほどの人気ぶりを見せた」と成果を喜んだが、「浜松町駅は多忙なビジネスマンや羽田空港へ急ぐ人が多く、少し寂しかった」とも。

　イカール星人は一般公募により3年前に誕生。同キャラクターを主人公としたシュールな内容の観光PR映像が話題となり、現在、映像は5作が放映されている。着ぐるみはキャラクターデザイナーの手作りによるもの。本物のイカをリアルに表現することにこだわったという。