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新橋活性化を目指す新プロジェクト「新橋ハート」発足-以前の失敗バネに

他店の広告が映像が流れる「新橋ハート」加盟店のモニター

他店の広告が映像が流れる「新橋ハート」加盟店のモニター

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 「立ち飲み 竜馬」(港区新橋2)などの飲食店を経営する「R-sense」(同)は10月1日、新橋活性化を目的とした新プロジェクト「新橋ハート」を立ち上げた。

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 同プロジェクトを運営するのは、同様の目的2006年に立ち上げ失敗に終わった「新橋に飲みいこ!」(通称=赤バンド)の元運営委員ら。代表の砂押資さんは「赤バンドは完全に失敗。でもそれをバネにしてこのプロジェクトができあがった。『新橋ハート』は赤バンドの残党が構想を重ねて慎重に企画したもの。以前とは形態も全く違う」と話す。

 新プロジェクトでは、加盟店にモニターを設置し、店舗のオリジナルCMや新橋のお知らせなどを流すハイパーローカル広告を軸とする。「加盟店は皆、新橋のコンシェルジュ。1つの店にお客を囲わず、お客を流動させることで活性化が実現する。だから自分の店に来たお客を他店に案内することができなければいけない。一緒に頑張る気持ちが大切」(砂押さん)。

 オリジナル映像の監督・撮影は、趣味で毎年ショートムービーを制作している砂押さん自身。出演者は各店舗のスタッフなど。砂押さんの経営する「以蔵」のCMでは、スタッフが迫真の演技を見せる。砂押さんは「店の人が出ていると親しみもわく」といい、既存のCMにはない面白い映像を心掛ける。個人CMは15秒、企業は30秒。

 現在加盟するのは、「スパイスハウスPePe」「やきとん豚娘」「立ち飲み 串焼き 牛ホルモン 駿」「一口餃子 クーニャン」「炭火居酒屋 清水-Aburi」「大阪七輪道 かわち乃酒場」「立ち飲み 竜馬」「STANDING BAR ORYO」「立ち飲み 新橋 以蔵」の飲食店9店舗。「エリアを限定したことにより、安価で参加できる」(砂押さん)。先々は食店以外にも加盟店が広がる見込み。

 「来年度までに40店の加盟を目指しているが、反響が大きく、目標より早く達成するのでは」と砂押さん。加盟には審査を設け、加盟店の信用を損ねないよう注意を払う。「商売敵が互いを宣伝するという、いわば呉越同舟的な活動。でも、まずは人々に新橋に来てもらわないと始まらない。自分たちで情報発信することで変えていく」。

 加盟店を集め勉強会も行う予定で、スタンプラリーのように客が周回する仕組みのイベントも展開していく考え。「合コン参加の呼びかけや美人コンテスト、求人などモニターの使い方はいろいろ。駆け出しの芸人やアングラ劇団、インディーズバンドの発表の場にしてもいい。ニュース速報も入れたい」と砂押さんは意気込みを見せる。「先々はインターネット放送を目指す」。

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