ニュー新橋ビルに特大ビジョンとタッチパネル-集客見込み3千万円投下

ニュー新橋ビルに設置された最新鋭のデジタルサイネージ。「お披露目」には港区長や共同通信社社長の姿も。(写真=清原逸夫)

ニュー新橋ビルに設置された最新鋭のデジタルサイネージ。「お披露目」には港区長や共同通信社社長の姿も。(写真=清原逸夫)

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 新橋駅前のニュー新橋ビル(港区新橋2)入口に設置された大型液晶ビジョン1台とタッチパネル2台が3月2日、稼働を開始した。

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同システムは2月24日ごろ取り付けが完了し、今月2日の一般披露に向けて調整を続けていたもの。これにより、新規の来館者獲得と集客を狙う。

 液晶ビジョンとパネルが設置されたのは同ビルのSL広場口ホール。以前も案内表示はあったものの、かつての闇市を移管するために設計された同ビル内は複雑でわかりづらかった。理事会で話し合いを重ね、「これからは視覚・聴覚による情報発信を行う時代」と映像導入を決めた。

 液晶ビジョンは世界最大の108V型で、国内での利用もまだ10台に満たないという。タッチパネルは46Vの縦型で、どちらもシャープ製。デジタルサイネージと呼ばれるこうしたシステムは都内でもまだ数少なく、特にタッチパネルは「恐らく都内一の最新鋭では」(企画会社・林則幸さん)。この規模のサイネージを、新設商業施設ではなく既存のビルが導入することは「前代未聞」という。

 事業費は約3千万円で、うち、2千万円は港区の商店街活性化事業からの助成金。残り1千万円は地下1階~地上4階のフロアごとに設けられている商店会が共同で出資した。タッチパネルでは、ビル内の全260店舗が、フロア、カテゴリー、五十音順などで検索できるほか、位置情報と詳細が写真付きで紹介される(一部店舗を除く)。

 液晶ビジョンは、現在のところ1ループ15分ほどで展開。天気、共同通信提供のニュース、季節の風景、港区の広報、警察からのお知らせ、インフォマーシャルなどを上映する。ニュースは列車内のトレインチャンネル同様、静止画にキャプションが付く形式。年齢層の高い利用者も多いため、2カ月ほどはタッチパネルの使い方も並行して流す。

 同ビル商店連合会事務局長の平野壽さんは「まるでファッションビルのようになった(笑)。お客さんもタッチパネルで遊んだりして喜んでいる。待ち合わせ場所としての利用も多いので、今後はこいち祭りや古本市など同ビルがかかわるイベントの宣伝にも使いたい」と期待を寄せる。

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