新橋の印鑑店で「街猫写真展」-地元の猫を被写体に、活性化目指す

貼りだされた街猫写真に通りがかりのビジネスマンもつい顔を向ける。「先々は多くの店舗を巻き込みたい」と主催者の木下さん

貼りだされた街猫写真に通りがかりのビジネスマンもつい顔を向ける。「先々は多くの店舗を巻き込みたい」と主催者の木下さん

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 新橋の印鑑店「えんえんリンク かたちや店」(港区新橋5、TEL 03-5405-2447)が5月11日から開いている街猫写真展「ねこつながりフォトコンテスト」が、道行く人の話題を集めている。

烏森神社付近に暮らす猫

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 同展に出品された作品は、港区エリアの商店街活性化支援を行う清原逸夫さんが7年間にわたり街猫を撮りためたもの。清原さんが仕事の合間に烏森神社(新橋2)や桜田公園(新橋3)などで出会った猫や、自宅のある川崎の猫などが被写体となっている。

 企画は、互いに猫好きという同店店主の木下敦夫さんと清原さんが、「猫を媒介にして地域に対し何かできないか」との思いから実現した。36点の写真を展示し、観賞者による人気投票も行い、抽選で3人にお気に入りの猫写真をパネルにして贈呈するという。

 ほのぼのした猫たちの写真に道行く人も思わず足を止めるなど、「ねこつながり」効果は順調な滑り出し。「朝7時半には地元の小学生が店の前に集まってきたり、深夜には熟年夫婦が楽しそうに見入っていたり…。老若男女問わず皆、『かわいい!』との声をもらっている」と木下さん。

 中には「自分の飼っている猫にそっくりな写真があるので譲ってもらえないか」という声もあったという。「片目をなくした飼い猫の元の姿にうり二つ」と喜ぶその人には、展示終了後、写真を進呈する約束をした。

 同店は1998年にフランチャイズの印鑑店としてオープン。昨年7月、創業10周年を機に地域や顧客への貢献を目指した現在の店舗として独立した。絵葉書や置物など猫関連グッズも取り扱っており、「コアな猫好き層の利用がある」(木下さん)という。

 営業時間は9時30分~19時。店舗のシャッターが開いていれば営業時間外でも写真の閲覧は可能で、木下さんの出勤する7時過ぎから退社する深夜まではほぼ見ることができる。今回の開催は今月末ごろまでを予定。今後は一般からの作品も募る。次回開催は8月ごろを予定しているが、既に3人から応募があったという。

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