新橋駅前ビルにカフェバー風立ち飲み店-美人ママ、姉妹で切り盛り

立ち飲み店のイメージを一新した「Kitchen Bar en」。1号店は常連客、新店は飛び込みが多いという

立ち飲み店のイメージを一新した「Kitchen Bar en」。1号店は常連客、新店は飛び込みが多いという

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 新橋駅前ビル1号館に7月12日、カフェバー風の立ち飲み店「Kitchen Bar en」(港区新橋2、TEL 03-3506-7787)がオープンした。同店は昨年11月より日比谷通り近くで「キッチンバー宴」(新橋2)として営業していたもの。

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 「キッチンバー宴」は同月5日にカラオケバー「Music Bar en」に業態転換し、営業を続ける。両店のオーナー伊藤明恵さんによると、今回の新店舗オープンと既存店の業態転換は「生き残りをかけた差別化」。立ち飲み店は以前から着目していたといい、「(立ち飲みの成功店)魚金さん、竜馬さんを見習って頑張りたい」と新店舗への思いを話す。8月からは昼間のカフェ営業も始めた。

 新店舗は新橋駅前ビル1号館の1階で、面積は4坪。バーカウンターのほか、壁側にも折り畳み式のカウンターが並ぶ。立ち飲み店だが、座りたい人を気遣いハイチェアも用意する。店長は伊藤さんの実姉・和田久美子さん。主婦でもある和田さんは料理が得意で、「店名にキッチンを入れたのも、姉の料理が売りだから」(伊藤さん)。「女性にも来てほしい」と、店内外はカフェのようなインテリアでまとめた。姉妹で運営している安心感もあり、カップルや女性だけの来店も多いという。

 通路の照明がまぶしいため、店舗入り口には天井からレースのカーテンを設けた。その雰囲気から「占いの館かと思われることもある(笑)」と和田さん。実際、和田さんは恋愛から人生相談まで、来店客に悩みを打ち明けられることが多いといい、「まんざら間違っていない(笑)」とも。

 メニューの注文はチケット購入制(カフェタイムを除く)で、1チケット=150円。料理メニューは2~3チケット、ドリンクメニューは3チケットから。料理には「塩昆布キャベツ」「バターコーン」「厚焼き玉子」「カリカリベーコン」などのグランドメニューのほか、日替わりの「気まぐれメニュー」も用意。「キーマカレー」「ツナのテリーヌ」「夏野菜ちり」「ナスのハーブいため」など、和田さんが日ごろ家族のために作る家庭料理が並ぶ。

 「酒屋があきれるほど酒類はいいものにこだわった」というドリンク類は約60種。立ち飲み店ながら、バランタイン17年、シーバス18年(以上6チケット)、響17年(8チケット)、マッカラン18年(10チケット)なども常備する。目玉は3チケットで出しているビール「キリンブラウンマイスター」。差別化の一環として、「どこよりも低価格を目指した」(伊藤さん)。

 「美人ママ」としてファンも多い伊藤さんと料理上手の和田さんを慕い、週に3回通う常連客もいるという同店。伊藤さんは「いずれランチも始めたい。人材を育て、来年には店舗数を2倍にできたら」と意気込む。

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