新橋の立ち飲み店、椅子の有料化で義援金-初日は100%「着席」

義援金寄付のため「着席」した客ら(3月14日、立ち飲み店「名酒センター新橋店」で)

義援金寄付のため「着席」した客ら(3月14日、立ち飲み店「名酒センター新橋店」で)

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 新橋駅前ビル1号館(港区新橋2)に3月14日プレオープンした日本酒のアンテナショップ「名酒センター新橋店」が、椅子の有料化による東北地方太平洋沖地震への募金活動を開始した。

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 同店はカフェ「Kitchen Bar en」の二毛作営業として開始したもの。カフェでは着席での営業だが、夜は折り畳み式の椅子を撤去。立ち飲み形式の日本酒ショットバーとなる。多くの立ち飲み店では「座りたい」という客も少なくない。そのため、「座りたい人には『椅子料』300円を義援金として寄付してもらい、快く椅子を使ってもらうことにした」(代表の武者英三さん)という。

 この日、同店を訪れた客は全員が「着席」。利用客らは、「(300円が)義援金でなければ立って飲むが、着席して寄付につながるなら価値がある」と評価した。震災の影響から新橋は静けさに包まれたものの、「椅子の有料化は思った以上に意義があるようだ」と武者さん。「今後も続け、ある程度の金額になったら団体などを通じて被災地に寄付したい」

 営業時間は17時~22時(節電時除く)。土曜はイベント時のみ営業。日曜・祭日定休。

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