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ANA、機上で生ビールの販売開始-世界初の航空機専用サーバー開発で

航空機専用サーバーにより、機内で生ビールを楽しめるようになった。同技術は現在特許申請中という

航空機専用サーバーにより、機内で生ビールを楽しめるようになった。同技術は現在特許申請中という

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 ANA(港区東新橋1)は7月20日、機上での生ビールの販売を開始した。同サービスは航空機専用のビールディスペンサー開発により実現したもので、機内での生ビールの提供は世界初。

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 ビールディスペンサーは、ANAとホシザキ電機(愛知県豊明市)が共同で開発。一般的な地上用ビールディスペンサーは、航空機内への持ち込みが認可されていない炭酸ガスボンベ(高圧ガス)が必要だが、今回開発された航空機用はドライアイスを使用する。

 ドライアイスから昇華した炭酸ガスを高圧ガス化しないよう容器に備蓄し、ガス圧力の調整を可能にすることで、上空の低い気圧の環境下でも生ビールをおいしく注げるという。ドライアイスはビールの冷却する役割も兼ねており、電源や冷却装置を一切使わずに適温に冷やすことが可能。

 銘柄は「アサヒ プレミアム生ビール熟選」「サントリー ザ・プレミアムモルツ」「サッポロ プレミアムエビス」の3種類で、各400ミリリットルの1サイズ。価格は1,000円で「おつまみ」が付く。「おつまみ」はショートパスタを揚げたオリジナルで、「ぺペロンチーノ味」「カルボナーラ味」の2種類のセット。

 対象路線は、東京(羽田)~千歳・福岡間の17時以降の出発便と、東京(羽田)・大阪(伊丹・関西)・名古屋・福岡~沖縄を以下の機材で就航する便。ボーイング747-400型機、同777-300/200型機、同767-300型機、同737-700/800型機、エアバスA320型機。1便20杯の予定で、東京~沖縄線のB777型機以上の大型機では1便40杯を販売する。

 販売開始当日は羽田・沖縄間の便で12杯の注文が入るなど、「好評だった」(同社広報・国松歩美さん)という。「注文したお客さまからは、『ビールの泡がきめ細かく、良く冷えているためとてもおいしい』などの声をもらっている」とも。

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