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新橋の人気ラーメン店「おらが」、2度目の「閉店」へ-入居ビル建て替えで

閉店を聞きつけ、連日サラリーマンでにぎわう「おらが」

閉店を聞きつけ、連日サラリーマンでにぎわう「おらが」

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 新橋の人気ラーメン店「おらが」(港区新橋4、TEL 03-3433-6364)が10月30日、入居する建物の建て替え工事に伴い閉店する。同店は今年3月末に2カ月の休業を経て営業を再開したばかり。

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 同店は2008年3月に開店。順調に人気店へと成長したが、今年1月末、片腕だったスタッフが交通事故で重傷を負い入院。1人では店を回すことも難しく、ショックもあって一時的に閉店した。「店を閉める最後の週は、お客さんから『再開するときは連絡して』と、1日に何十枚も名刺をもらった」という。3月の再開には多くの常連客が喜び、行列ができた。

 しかし、喜びもつかの間、今度は入居する建物が建て直されることに。再びの閉店の告知に「おらが」公式ツイッターアカウント@oragainには、「がんばって」「残念…くやしいです!明日もラーメン食べいきま~す!」「期待してます!何とかして続けてくださいね」「早期再開待ってます!!」などの声が数多く寄せられている。「閉店までに」と、駆け込みで食べにくる客も多いという。

 同店オーナーの駒清隆さんは、「2カ月くらい前から物件探しをしているが、まだ移転先が見つからない。このままだと、またしばらく休まざるを得ない」と頭を悩ませる。そこで閉店を逆手にとり、ブログや店に駒さん手作りの「号外」を貼り出すなど積極的に閉店をアピールすることにしたという。

 駒さんは銀座のバー勤務を経て独立。特別ラーメン好きではなかったが、将来経営に回ることを考えラーメン店を選んだ。その後、ラーメン店に勤めてノウハウを学びながら、自宅で試作を作り続けた。他店での食べ歩きはしない。「これまでもトップと言われている2店で試食しただけ。それより下を食べてもしょうがない」。現在の味は、試作3カ月で完成させたもの。

 メニューは、「らーめん」(700円)、「味玉らーめん」(800円)、「特製らーめん」(880円)、「ちゃーしゅーめん」(950円)のほか、つけ麺「盛りそば」(並・中750円、大850円)、「特製盛りそば」(並・中930円、大1,030円)。つけ麺は動物系に魚粉を加えた濃厚なつけダレで、ラーメンにはこのつけダレに魚介系スープが加わる。「もともとラーメンだけだったが、今はつけ麺の方が人気。メディアの取材もつけ麺ばかり」と駒さん。

 独立から8カ月で出店した「おらが」は、喫茶店の居抜きで店舗面積は5.5坪、カウンター7席。「次の店は、スタッフの休憩できる場所も確保して、みんながストレスなく働けるようにしたいので、10坪は欲しい」と話す。家賃も現在の倍は出す覚悟。席数は10席の予定。「やはり新橋に出したい」と望むが、「閉店が長引くようならそうも言っていられない」との心構えも。

 営業時間は11時~スープが無くなるまで(土曜は15時まで)。日曜・祝日定休。最終日の30日土曜日は夜まで営業の予定。

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