西新橋にインド・ネパール料理店-化学調味料不使用の自然素材で提供

開店したばかりのMANDAP。以前は店舗入り口が奥まっており狭い店内だったが、改築して道路側まで居住空間広げた。

開店したばかりのMANDAP。以前は店舗入り口が奥まっており狭い店内だったが、改築して道路側まで居住空間広げた。

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 西新橋に1月12日、インド料理・ネパール料理の専門店「MANDAP(マンダップ)」(港区西新橋2、TEL 03-3506-5363)がオープンした。同所はラーメン店「愛宕六助」跡。

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 店主の桑田浩二さんは、ネパール人が経営する都内のレストラン店で数年修業し、独立。インド人やネパール人と触れ合い、薬膳で体に良い料理と、素材を無駄にしない環境にも優しい調理法に共感したという。旅行で現地も訪問。電気も冷蔵庫もない環境で、その日の食材はその日に調達して使い切るというぜい肉のない生活に魅力を感じ、レストラン出店を決意した。

 最初の店は神奈川県内に出し(現在は経営を譲渡)、西新橋は2店舗目。店舗面積は24坪、席数は6人用個室1室、カウンター3席を含む42席。店名の「MANDAP」はヒンディー語で、祭壇などを意味する。厨房を担うのはインド人シェフ2人とネパール人シェフ1人。食材の多くは有機栽培を目指し転換中の高知県の知人から取り寄せたもの。「なるべく有機の素材を使いたい。化学調味料や冷凍物も使わない」(桑田さん)。

 ホウレンソウとチーズのカレー「パラクパニール」(1,250円)に使うチーズは同店の手作り。独特の食感だという。厨房にはタンドール(石窯)も設置。「炭火で焼くナンは絶品。おすすめはアーモンドをトッピングした『チーズナン』(650円)。中のチーズがとろけておいしい」。

 桑田さんが魚好きのため考案した「旬の海鮮カレー」(1,100円)は季節の魚を使ったもの。「今はキンキやタラなど。夏にはサバやタイのカレーも」。カリフラワーとジャガイモを煮付けた「アルゴビ」(1,100円)も桑田さんの好物だという。

 ドリンクには、インドのビール「キングフィッシャー」(650円)、ネパールのビール「ネパールアイス」(同)、インドのラム「マクダウェルラム」(シングル=600円、ダブル=750円)のほか、一般の酒販店ではほとんど扱っていないネパールのラム「ククリラム」(同)もそろえる。

 一般的には捨ててしまう部位も上手に利用するのがインド料理の特徴だという。「インド人シェフからは『なぜ大根の葉を切り落として売っているのか』『エシャロットは軸の方がおいしいのに日本では捨ててしまう』など、食材の無駄を教わった」と桑田さん。「飲食店を経営する仲間が多いが、彼らの店に比べ、インド料理は格段に生ゴミが少ないことに驚かされる」。

 オープン記念として現在、日替わりで1,000円~1,250円のランチセットを700円で提供している。いずれもドリンク付きで、ナンとライスは食べ放題。夜は、生ビールにタンドリーチキン、チキンティッカ、シークカバブがついた「おつまみセット」を600円で提供している(20時まで)。「まずはいろいろな料理を試してもらえれば。インドの薬膳でサラリーマンに元気になってほしい」。今後はネパール料理の品数も増やしていく構え。

 営業時間はランチ=11時~15時、ディナー=17時~22時30分。日曜定休。

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