乗り鉄・はなし家が「鉄ちゃん」のための落語会-新橋・鉄道ライブカフェで

鉄道ライブカフェで「乗り鉄」桂しん吉さんが寄席を行う。月1回の定期開催の予定で、鉄道ネタの創作落語も披露する

鉄道ライブカフェで「乗り鉄」桂しん吉さんが寄席を行う。月1回の定期開催の予定で、鉄道ネタの創作落語も披露する

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 新橋の鉄道ライブカフェ「レッドペッパー」(港区新橋3、TEL 03-3433-2318)で12月16日、鉄道ファンのための落語会「乗り鉄しん吉落語会 上方落語の夕べ」が開催される。

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 出演するのは、鉄道好きで「乗り鉄」を自認する上方落語家の桂しん吉さん。師匠は故桂吉朝さんで、芸歴11年。古典落語のほか、鉄道を題材にした創作落語も行う。特技は「阪急電車のモノマネ」。

 2007年からは「撮り鉄」の桂梅団治さんと鉄道ファン向けの落語会「鉄の世界 梅團治・しん吉二人会」を毎年開催。阪急電車を貸し切ったイベントや、トワイライトエクスプレスでの寄席など、「鉄ちゃん」を軸にした活動を続けている。

 今年6月には内幸町ホール(千代田区)で、同じく「乗り鉄」のはなし家・古今亭駒次さんも参加して3人の「鉄ちゃん」はなし家による「落語の『鉄』人」を開催。鉄道ネタ落語の新作披露や鉄道のスライドショーなどを行った。レッドペッパーでは毎月「火曜寄席」を行っており、これまで多くの若手はなし家が高座に上がったが、「鉄ちゃん」はなし家の出演は初めて。

 昭和の漁師町をイメージした1.4×2.7メートルのレイアウトが置かれた同店は、鉄道マニアの間でも「Nゲージが走る鉄道ライブカフェ」として知られる存在。レイアウトは持ち込んだ列車を自由に走らせることが可能。「結婚して嫁に鉄道模型を禁止された『模型鉄』が、自分の模型を持ち込み、『5年ぶりに走らせた』と感動されたことも」(同店オーナー・大塚さん)。

 JR高架前に立地する同店は、「トレインビュー」も売り。エレベーターホールには小さなテーブルといす代わりの樽も置き、鉄道を鑑賞したい客に開放している。「ブルートレイン引退の日には、涙を流しながら眺めていた人もいた」という。

 大塚さんは元テレビ番組制作会社のディレクター。10年前に独立し、新橋5丁目でジャズバーをオープン。その後汐留に移転。さらにビル取り壊しによる立ち退きで昨年に現在の場所へ。そのころから「鉄ちゃん」寄りの店になり、かつて落語番組を担当していたことから、若手はなし家へ場所を提供することにしたという。

 当日は、古典落語と鉄道ネタの創作落語の2席を披露する予定。18時30分開場、19時開演。料金は2,000円(1ドリンク付き)。営業時間は17時~23時30分。

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