新橋・烏森神社参道に甘味処-「お清めの塩」味アイスクリームも

茶店ができ、烏森神社の参道も明るくなった。店主・安達さんの美しく繊細な盛り付けも見もの。

茶店ができ、烏森神社の参道も明るくなった。店主・安達さんの美しく繊細な盛り付けも見もの。

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 新橋・烏森神社(港区新橋2、TEL 03-3591-7865)の参道に10月29日、茶店「甘味処 色ごよみ」がオープンした。これにより、休憩施設がなかった同神社でも参拝客が一服できるようになった。

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 同店は、同神社宮司のいとこである安達正之さんが中心となって運営する。安達さんによると、昔は広々としていた烏森神社の参道は、戦後両脇に家々が立ち並び、以前の3分の1ほどの道幅になったという。「あまりの狭さになかなか参道として認識されなかった。茶店があれば参道だとわかる。店先には烏森神社ののぼりも立てた」(安達さん)。

 店舗面積は6.8坪、席数は20席。店内のいすは縁台をイメージしたスツールで、すべて赤い毛せんを敷いた。「参道は夕方になると強い風が吹く」ため、赤い野点傘も店内中央に鎮座。BGMには神社の雰囲気を出すため、雅楽を流す。

 メニューは、飲食業が長い安達さんが手掛けた本格的なもの。「特製三色わらび餅」(700円)は本わらび子粉を使用。三色にするため、わらび餅はハイビスカス・抹茶味を開発した。「正式名称を募集中」という「スペシャル寒天色ごよみ」(800円、アイス付き)のソースは、フレンチの夏のデザート「フルーツスープ」から。トッピングの季節のフルーツもすべて安達さんがコンポートする。

 「清めの塩」「祝い桜」「黒蜜きなこ」など7種類のアイスクリームと2種類のシャーベットも手作り。「バニラアイスもバニラビーンズをこそげて使用している」(同)という。そのほか、自分で器から内容までコーディネートできる「オリジナルパフェ」(1,300円)や「おしるこ」(700円)など。どのメニューも200円追加で「お薄」が付く。

 安達さんは老舗ちゃんこ料理屋「両国」に長年勤めていたが、同店閉鎖に伴い同茶店の運営を一任された。研究のためいろいろ食べ歩いては試作を繰り返し、試行錯誤の末現在のメニューが完成したという。食材はアイスクリームも含め、「ご利益をいただけるよう、すべて御神前にお供えしてから使用している」(同)とも。

 「夫婦でも来られるよう、甘いものが苦手な男性向けにお雑煮も現在開発中」と安達さん。「先々は『両国』でも評判の良かった故郷・新潟の味『へぎそば』もやりたい」(同)。

 オープンを記念して、烏森神社でのお札やお守り、願掛けおみくじ(500円)購入者に「お薄」またはアイスクリームが無料になるクーポン券を配布している。「スペシャル寒天色ごよみ」の正式名称採用者には特製お好みジャンボパフェと1万円分の同店商品券を進呈する。

 営業時間(仮)は12時~19時。年末年始は営業時間を延長する予定。

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