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新橋の老舗飲食店「両国」が閉店へ-ビル取り壊しで
(2007年08月15日)
新橋の老舗ちゃんこ店「ワインと地酒ちゃんこ両国」(港区新橋2、TEL03-3591-2717)は9月14日、ビル老朽化に伴う立ち退きのため閉店する。
店名の「両国」は昭和初期に活躍した出羽海部屋の関脇両國梶之助に由来する。梶之助さんが若くして亡くなったため、梶之助さんのおかみさんと同店初代会長の大場富士雄さんが「両国」をオープン、おかみさん亡き後は大場さんが店を引き継いだという。
割烹料理を提供する旅館が前身の同店は、昭和35年に神楽坂から同所に移転。開店当初は、現所の地下1階からスタートし、同ビルの1階・2階へと店舗を拡大。現在の延床面積は約100坪。席数は個室など含め150席。
大場さんが考案したメーンメニューの「ちゃんこ」は、鍋の中に醤油ベースの鰹節いり「中タレ」容器をいれ、そのまわりで具材を煮るのが特徴。火が通った具材は湯煎されたタレに付け食べる。オリジナルブレンドの鰹節によってタレの味は時間がたつごとに変化し、鍋自体は水炊き形式のため「長時間煮ても風味がとばず、飽きのこない鍋」(店長の安達さん)だという。ドリンクメニューは、安達さんが持つワイン知識を生かし「鍋に合う赤ワイン」を中心にワイン90品や、酒蔵と直接交渉した地酒20品が並ぶ。客単価7,000円の同店客層は、弁護士や会計士などの「富裕層」。
老舗店ながらのエピソードとして、新入社員歓迎会を同店で行い定年退職後も訪れる人や、学生時代父親に連れられて来た人が数十年後息子と共に来店したり、店舗外観がオープン当初と変わらないため、テナントの移り変わりが激しい新橋エリアで同店を目印として昔の勤務先を訪ねる人も。また鍋=冬というイメージだが、韓国やフィリピンでは地域柄夏に鍋を食べる風習があるため、夏場は海外から訪れる客も多いという。
今後は、常連客の橋渡しにより韓国の店で同店監修のちゃんこ鍋を提供する予定。閉店後の移転先は現在未定。安達さんは「移転先を探しているが高騰するテナント料の問題もあり決まらない。永く愛されている味を一時でも途切らせないために、両国のちゃんこを新橋近辺で提供してくれる店を募集している」と話している。
営業時間は17時~23時。日曜祝日定休。
ワインと地酒ちゃんこ両国(ぐるなび)
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