食べる

新橋に鶏そば専門店「麺屋 武一」-焼き鳥店のノウハウ生かしたラーメン売りに

手にするのは「濃厚鶏骨醤油そば」。スープにはコラーゲンがたっぷり含まれているため、女性の来客も多い

手にするのは「濃厚鶏骨醤油そば」。スープにはコラーゲンがたっぷり含まれているため、女性の来客も多い

  • 0

  •  

 新橋三丁目交番近くに7月5日、鶏そば専門店「麺屋 武一(たけいち)」(港区新橋3、TEL 03-5510-8908)がオープンした。店舗面積は約13坪。席数はカウンターを含む20席。

看板メニュー「濃厚鶏骨醤油そば」(780円)

[広告]

 「とりポタ系」とも呼ばれる鶏そばは、鶏ガラやモミジなどをドロドロになるまで煮込んでできる、麺に絡みつくほど粘度の高い白湯(ぱいたん)スープが特徴のラーメン。鶏そば専門店を出店したきっかけについて、店を経営する大澤武さんは「青山でラーメン屋を10年、赤坂で焼き鳥屋を7年営んできたが、両者がコラボすればおいしいラーメンができると思った」と話す。同店のラーメンは全て、店長で焼き鳥職人の松田さんとマネジャーでラーメン職人の三浦さんがアイデアを出し合いながら試作を続け完成させたもの。「おいしいスープの取り方、トッピングのチャーシュー、つくね、味玉の作り方など、いろいろなところに焼き鳥屋ならではの工夫が生かされている」とも。

 メニューは「濃厚鶏骨(ちーこつ)醤油そば」「濃厚鶏白湯そば」(以上780円)、「鶏そば(あっさり塩味)」(680円)、「つけそば(鶏骨醤油スープまたは塩白湯スープ)」(普通・中盛り=780円、大盛り=880円、特盛り=930円)の4種類。使用する麺はスープごとに異なる。「とりポタ系は塩だれの濃厚白湯スープが主流だが、試作を重ねてしょうゆだれのスープを完成させた。これは他の店にはない、私たちの店の看板メニュー」

 鶏肉を使うトッピングメニューを多く用意。「チャーシュー」には大仙鶏(だいせんどり)のもも肉を、味玉には奥久慈卵(おくくじらん)を使用。つくねはもも肉をベースに、タマネギなど8種類の素材をミックスして作る。「つくねは焼き鳥屋で出すものと同レベルの下ごしらえをしている自信作」

 テーブルには、多くの高級焼き鳥店が使用する京都の有名香煎店「原了郭(はらりょうかく)」の「黒七味」と「粉山椒」が並ぶ。「スープの違ったおいしさが引き出されるので、ぜひ使ってほしい」(大澤さん)。

 鶏肉を使ったサイドメニューも充実。人気は、半生のささみ、刻みノリ、ネギ、わさび、生卵にしょうゆをかけて混ぜる「ささみユッケごはん」(280円)、「奥久慈鶏の卵かけご飯」(200円)。「名物 とりわさ」「ささみユッケ」「鶏から」「とり天ネギまみれ」(以上480円)など、夜のみ提供するメニューも多くそろえる。

 新橋を選んだ理由について「ここはアクセスの良い場所。より多くの人においしい鶏そばを食べてもらいたかった」と大澤さん。「競争は激しいと思うが、新橋の皆さんに愛される店にしたい。受け入れられたら、近隣の街への出店も考えたい」とも。

 営業時間は、11時30分~15時30分、17時30分~23時(土曜のみ11時30分~18時)。日曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース