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こいち祭で「笑顔の傘」開く-メリープロジェクト、東北被災地へ向け

JR新橋駅高架をバックに開いた「笑顔の傘」

JR新橋駅高架をバックに開いた「笑顔の傘」

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 新橋駅前のSL広場(港区新橋2)で7月22日、子どもたちの笑顔がプリントされた傘を一斉に開く「Merri Action in 新橋こいち祭」が行われた。

新橋・柳通りを練り歩く「笑顔の傘」を手にした参加者

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 同イベントは、コミュニケーションアートを企画実施する「Merry Project」(港区)が行うアートパフォーマンス「Merry Umbrella Project」の一環。Meryy Projectは「笑顔は世界共通のコミュニケーション」をテーマに1999年より始動したもので、世界各地でイベントを展開する。

 都内ではこれまで六本木や渋谷など、「おしゃれなエリアでの実施が多かった」(Merry Project代表・水谷孝次さん)という。「新橋のように独特の個性があり、アジアっぽさのある街は初の試み」。当日はいわき市出身者を中心に結成された「応援すっぺ!いわき!」などの応援団も駆け付け、特設ステージ上やSL広場などで100本の傘が開いた。

 傘にプリントされた「笑顔」は、震災後にいわき市と東松山市で撮影した子どもたちをメーンに、既存の世界の子どもたち。パフォーマンスには通りかかったサラリーマンや外国人、こいち祭に訪れた地元の子どもたちなど、老若男女数十人が参加した。「傘が足りなくなるほど非常に積極的に参加してもらえた」と水谷さん。中には傘を手にすることができずに泣き出す子どもの姿も。

 参加者は開いた傘を持ち、柳通りなどを練り歩いた。「人の手で開き、人の足で歩くというグリーンエネルギーで人間力の回復を表現した」(水谷さん)。世界の子どもたちの笑顔を混ぜたことで、「世界は一つ」ということも表す。会場では「笑顔の傘を見て涙が出た」という声もあった。

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