港区緑の街づくり賞に「パークコート虎ノ門愛宕タワー」-10項目で選定

古来の景観と溶け込ませるよう、緑をふんだんに使用した配置計画が評価された

古来の景観と溶け込ませるよう、緑をふんだんに使用した配置計画が評価された

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 三井不動産レジデンシャル(中央区)が虎ノ門で分譲するマンション「パークコート虎ノ門愛宕タワー」が今月、港区が選定する2009年度「港区みどりの街づくり賞」を受賞した。

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 同賞は、2004年に港区が区内の緑化推進を目的に制定。民間建築物の緑化施設より、特に優れたものに対して毎年表彰を行っている。今年は2007年度に完了した建築計画に伴う計110件の対象緑化施設の中から5件を選定。選定基準は「周辺の景観と調和し、優れたデザインであること」「生き物にやさしい植栽計画になっていること」などの8項目に加え、「維持管理が適切に行われていること」「地域社会とのつながりを持ち、地区への貢献が高いこと」の2件を新たに加えた計10項目。

 愛宕山に面した同物件は、江戸時代から寺町として栄えた閑静で緑豊かな環境に建つ。敷地面積は3,165.49平方メートルで、鉄筋コンクリート造地上30階建て。総戸数は230戸。地上部と屋上部の植栽、斜面緑地の保全を行うことにより、愛宕山や隣接する寺との緑をネットワーク状につなぐ緑地を形成した。さらに、接道部に高木を列植してボリューム感を増強。「昼夜で姿を変える景観が建物の魅力を引き立て、四季の表情を享受できる住まいを提供した」という点が評価された。

 同社広報担当者は「港区から授与された賞状と銘板は、額縁に入れて管理組合へ寄贈予定。入居者の方々にも受賞の連絡はしており、理事会も喜んでいる」と話す。また、「港区の景観資源である愛宕山とのつながりをコンセプトに、愛宕山の緑があふれ出たような配置計画とした。前面道路が狭く、大きな木の搬入には大変苦労した」と振り返る。「そのかいあって、古くから周辺にあった木々に負けない緑の空間ができているのでは」とも。

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