新橋駅前の風物詩・青空大盤将棋として知られる「新橋大盤将棋」が今年度も幕開けした。初日となった4月4日は気温も上がり、絶好の将棋日和。この日を待ちわびていた常連らを中心に、約50人が今年最初の対局を楽しんだ。
初日の今日は満開となった桜の花見などに客足を奪われ、例年より参加者は少なめだった。内訳は常連が3分の1、リピーター・新顔も約同数ずつ。若い男性や家族連れの姿も見られ、昼過ぎには女性も参戦して周囲が華やいだ。
同イベントを手伝う早稲田大学将棋部の学生らによると、常連のうちこの日来場したのは半数ほど。「開催を楽しみにしていても春になるとすっかり忘れてしまうため」と話す。毎年参加していた同将棋部の女性部員が卒業してしまって以来足が遠のいた「おじ様」もいるという。
同大盤将棋は今年で開催37年目。ニュー新橋ビル商店連合会が主催し、SL広場の「古本まつり」実行委員でもある鵜沢郁夫さんと学生らが現場を運営する。これまで雨天の場合はニュー新橋ビル内で行われてきたが、「残念ながら今年度から雨天中止」(鵜沢さん)となることが決まった。
将棋は毎週土曜日の12時ごろから始め、寒くなり始める11月初旬まで開かれる。受付に申し込めば誰でも参加でき、4勝以上した参加者には洗剤などの景品を進呈する。シーズン中、6月・8月・11月にはトーナメントを実施。上位3位入賞者には豪華賞品も用意する。
開催時間は毎週土曜の12時~日暮れ近く。毎月第1土曜日にはチェス盤(普通サイズ)も用意する。