虎ノ門の老舗煎餅店で感謝祭-煎餅つかみ取りや焼き立て試食も

煎餅のつかみ取りに挑戦する近くのOL・笠置景さん。箱を押さえる店員も必死。

煎餅のつかみ取りに挑戦する近くのOL・笠置景さん。箱を押さえる店員も必死。

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 虎ノ門の煎餅(せんべい)店「きや」(港区虎ノ門1、TEL 03-3501-9148)は11月6日・7日、創業記念日を祝って感謝祭を開催している。炭火焼き煎餅の実演やつかみ取りを行っている店頭には、近隣の会社員やOLを中心に人垣ができている。

つかみ取られた大量の煎餅

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 同店は創業59年の老舗。有機米や国産原料を使用するなど素材にこだわり、炭火で手焼きする煎餅にはファンが多く、近隣の会社員やOLらからも進物用に重宝されている。昔ながらの製法にこだわる一方、「虎の子3兄弟マシュマロ」(各158円、感謝祭期間中126円)や「激辛ハバネロ小丹」(315円、同=252円)など、時代に沿った新しい商品の開発にも余念がない。

 同祭は、創業記念日を祝うと同時に「日ごろご愛顧いただいているお客さまへの感謝の気持ち」(店主の妻・森田真佐子さん)。二代目店主・森田徹さんが、オフィス街へと変わりゆき、商店や居住者が減った虎ノ門エリアを懸念して「祭りのない虎ノ門に活気を持たせたい」と、10年前から始めた。

 祭りの期間中は、店の商品全品を2割引きで販売する。「うちは他店に比べ、コストの関係上どうしても値段が高くなってしまう。祭りの期間中はお客さまへの還元として、全品割引きしている」(同)という。

 両日とも朝9時から店頭で炭をおこし、年期の入った煎餅焼き機で職人が「炭火虎ノ門焼き」(525円、同=420円)を実演。出来たての温かい炭火焼き煎餅は試食用で、無料で道行く人々に配っている。人気の「煎餅のつかみ取り」(1回100円)は1日3回行う。

 近くに勤めるOL・笠置景さんは、同僚と3人で来店。顔を真っ赤にして袋に一杯の煎餅をつかみ取り、「去年は取りすぎて叱られたので、今年はちょっと遠慮した(笑)」とうれしそうに話した。

 開催時間は両日とも9時~19時で、煎餅のつかみ取りは12時~13時、14時45分~15時30分、16時45分~17時30分。通常の営業時間は9時~19時。土曜・日曜・祝日定休。祭りの期間中は現金のみ取り扱う。

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