通販事業を展開するカタログハウス（渋谷区）の実店舗「カタログハウスの店 東京店」（港区新橋1）に3月17日～22日、ジュートバッグを制作販売するマザーハウス（台東区）とのコラボショップがオープンする。場所は2階イベントスペース。

　コラボショップは同社にとって初の試みで、新たな顧客開拓を目的とするもの。汐留・新橋・銀座などを利用する若い主婦・OLなどを取り込みたいとマザーハウスを起用した。「ストーリー性のある商品展開を行っていることも双方に親和性がある」（同社広報担当の滝口良太さん）

　マザーハウスはバングラデシュのジュート（黄麻）を使用し、現地の工場でバッグなどを企画製造するメーカー。代表の山口絵里子さんは社会起業家として知られる。適正な給与で現地に雇用を創出し、適正な価格で販売することで同国の支援を続ける。カタログハウスでは2009年5月より同社の商品を販売。昨年からはオリジナル商品の企画販売も開始した。「実売数で1位～2位となるほど人気が高い」（滝口さん）という。通販ではバッグや定期入れ、キーケース、財布など数点を扱ってきたが、ショップでは50点前後の品ぞろえを検討している。

　同社でマザーハウスの商品が支持されることについて、滝口さんは「当社のお客さまは社会問題などに関心のある人が多く、ブランドやストーリーへの共感が高い」と分析する。「コラボショップは試験的な試み」としたうえで、「通販から実店舗、またその逆なども考えており、今後こうした形で商品をプロモートしていきたい」とも。

　営業時間は10時～19時（最終日は17時まで）。同コラボショップは大阪店でも同時展開する。