ザンス(渋谷区)は12月6日、創作和食店「よござんす」(港区芝大門1、TEL 03-5733-5878)をオープンした。場所は芝大神宮参道脇の路地裏。
同社代表の水谷大輔さんが、大門には飲食店が少なく近隣オフィスに務める会社員が銀座や新橋に足を伸ばしている現状を知り、味・価格にシビアな客層の需要を見込んで「よござんす」開店を決意した。同店は同社1号店。
店舗面積は35坪、席数は60席。築60年を超える長屋を改装した同店では「料理が美味しいのは当たり前、お客さんにはお店の空間も楽しんでもらいたい」をコンセプトに、店の内装は吹き抜けの階段にシャンデリアを吊るし、スパゲティカーテン(暖簾)で仕切られた掘りこたつ個室=6名、若手日本人デザイナーによる照明を配したソファ席=10名など6パターンの異なる雰囲気のスペースを設けた。
料理メニューは、和食をベースとした定番料理を「よござんす風にアレンジ」(水谷さん)して提供する。注文を受けてから作る「おまたせ豆腐」(580円)や「自家製香草ウィンナー」(880円)、「極上ハモンイベリコ豚」(980円)など75種。ドリンクはワイン「カベルネ ソーヴィニヨン」(2,800円)、「トーレス サングレ デ トロ」(3,500円)など30種、日本酒250種を取りそろえる。
水谷さんは「このお店はこれまで付合ってきた仲間の協力で作り上げたもの。改装費用なども通常より安上がりだった。浮いたお金で、お客さんに安くて美味しい料理を提供したい」と話している。
今後は、若手落語家を招き1坪のスペースで行う寄席など、定期的なイベントの開催も予定。営業時間は17時~翌0時。日曜定休。