昨年のリーマンショックに続き、世界的経済不況が叫ばれた2009年。新橋経済新聞の年間PV(ページビュー)では、そうした世相を反映したような記事がトップ10にランクインした。ランキングは、今年1月1日から12月27日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。
1位は「霞が関の無料おかきカフェ、大規模リニューアル-90席のモダンカフェへ」、2位は「ラーメンライス専門店『味噌屋せいべえ』、新橋ガード下に復活」、3位「立ち飲み激戦区・新橋に『根室食堂』-北海道・根室の物産販売も」など、上位10本中6本に「無料」「安い」などがキーワードの飲食店記事が並んだ。
10位までのランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 霞が関の無料おかきカフェ、大規模リニューアル-90席のモダンカフェへ(5/10)2. ラーメンライス専門店「味噌屋せいべえ」、新橋ガード下に復活(2/4)3. 立ち飲み激戦区・新橋に「根室食堂」―北海道・根室の物産販売も(7/14)4. 新橋駅前ビルに「横浜家系」ラーメン店-あっさり味で女性客も獲得5. 新橋駅前屋上ビアガーデン、今期の営業見送りへ-ビル改修工事で
6. 立ち飲み「魚金」、新橋に11店舗目-女性客が入りやすい雰囲気に
7. 新橋に全席喫煙のカフェ―「肩身が狭い」愛煙家の人気集める
8. 虎ノ門パストラル、今月いっぱいで営業終了へ―41年の歴史に幕
9. ハイボール片手にたこ焼き-築地銀だこ、新橋に新業態立ち飲み店
10. 文教堂新橋店、閉店へ-収支改善の一環、カレッタ汐留店は存続
古いビルの建て替えや道路整備など、新橋エリアでの再開発が進む中、5位・8位・10位に見られるような閉店や休業記事へのアクセスも高かった。11位以下には、「東京マラソン、新橋エリアでも-コスプレ走者らも元気に通過」(12位)、「ニュー新橋ビルで大規模防災訓練-640人参加、緊迫感に包まれる」(14位)、「新橋『ゆかた美人』グランプリは音大生に-ニューハーフ候補者も善戦」(18位)など、「懐」に負担のない無料で観覧できるイベントが並んだ。
7位にランクインした「新橋に全席喫煙のカフェ-『肩身が狭い』愛煙家の人気集める」をはじめ、「『ガンダム』オフィシャルツアー発売開始-ホテルの部屋にガンプラも」(15位)や「新橋タミヤで『改造ミニ四駆』ビジュアルコンテスト-50台が一堂に」(17位)などは、新橋のサラリーマン層の趣味や嗜好(しこう)、「夢」をもつ姿も感じられたのが印象的だった。