新進作家佐藤紫寿代さんが個展-髪の毛やガムを素材に

西新橋のギャラリーで髪の毛やガムを素材にした新進気鋭若手作家の個展(写真=髪の毛が素材の作品)(c)Shizuyo Sato

西新橋のギャラリーで髪の毛やガムを素材にした新進気鋭若手作家の個展(写真=髪の毛が素材の作品)(c)Shizuyo Sato

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 NPO法人「アート・インタラクティヴ東京」(港区西新橋1、以下「A.I.T.」、TEL03-3593-7274)は10月1日から、同名の直営ギャラリーで若手芸術家の作品発表シリーズ「連続作家紹介第18回佐藤紫寿代展」を開催している。

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 佐藤紫寿代さんは1979年広島県生まれ。広島市立芸術学部大学院を卒業後、現在は神奈川県在住。キュレーションは、日本近代美術思想史研究家の宮田徹也さん。佐藤さんの作品は、毛髪や噛んだガム、掃除機のゴミなど「身体が捨て去った素材」(宮田さん)を多用するのが特徴。

 今回展示予定の作品は、蝶を表現した「organ o genesis」(髪の毛、ミクストメディア)、「Crystal」(ガム、メノウ)、「Untitled」(ガムを含むミクストメディア)など写真作品1点と立体作品9点を発表。

 佐藤さんは、髪の毛や掃除機のゴミを作品に転換する理由として「自分と深いかかわりがありつつ、普段意識にのぼりにくい物質に自と他を分ける強い『境界線』を感じる」と話す。また「身体から切り離され『何であるか』の寄る辺を失ったものたちの姿は美しい」(同)とも。

 時間は12時~19時。日曜休館。入場無料。10月10日まで。期間中の10月5日には、同ギャラリーでトークショー「作家との対話_宮田徹也と佐藤紫寿代_」(19時~)も開催する。参加費300円。

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