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虎ノ門で笑顔で寄付するスポーツ観戦イベント 笑顔とお金が循環する地域づくりを

イベント観戦中のみなさん

イベント観戦中のみなさん

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 笑顔で寄付プロジェクト第1弾として「スポーツ観戦×笑顔」イベントが12月10日、虎ノ門の「新虎小屋」(港区西新橋2)で行われた。

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 笑顔で寄付プロジェクト(仮称)は、施設や街なかにあるカメラを防犯や監視のためだけではなく、笑顔を計る仕組みを搭載することで、笑顔が検知されるたびにまちづくりなど社会貢献活動をしている団体に寄付される仕組み。音楽家で平和活動家の辻早紀さんらが国連宇宙局などを通じて提唱している。

 新虎小屋には、普段から笑顔を計測するカメラが設置されており、同カメラを使ったお笑いライブ「虎笑門」などのイベントを開催している。今回は、その設備と経験から同プロジェクトに協力することになったという。

 同日は、東アジアサッカー連盟(EAFF)が主催する「EAFF E-1 サッカー選手権」の日本対中国の試合が行われており、新虎小屋にテレビモニターを設置しスポーツ観戦を楽しんだ。

 スポーツ観戦中、客の笑顔度を計測し、イベント中に笑顔になった割合「笑顔率」を算出。笑顔率をイベント中のドリンク入り揚げに乗じて寄付金額を決定。今回は、ドリンク売上1万3,000円に対し、36%の笑顔率だったため寄付金額は4,680円となった。同金額は、虎ノ門周辺の清掃活動を行うNPO団体「グリーンバード虎ノ門チーム」に寄付される予定。

 新虎小屋を運営するグー・チョキ・パートナーズの末吉隆彦さんは「地域づくりには、お金と笑顔の循環がどちらも重要。将来、笑顔寄付ありなしの店舗が出てきたときに、一般消費者の一つ一つの小さな消費行動の選択が、公共づくりや社会課題解決につながっていくのかもしれない。施設側としては、店の売上も客の笑顔も大きくなるような仕組みに育ってくれればうれしい」と語る。

 辻さんは「今回は、施設内でのスポーツ観戦中の笑顔が寄付になるというコンセプトの実証実験だったが、アンケート結果では、自分の笑顔が寄付につながるのであれば、笑顔を計ってもらっても問題ないという意見など、さまざまな声が集まった。今後もさらに実験を繰り返していきたい」と意気込む。

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