旧芝離宮恩賜庭園で初笑い-恒例新春落語会、新年も

昨年の新春落語会。生の落語が初めてという参加者が多く「生は最高」「テレビより迫力があっておもしろい」などの声が寄せられている

昨年の新春落語会。生の落語が初めてという参加者が多く「生は最高」「テレビより迫力があっておもしろい」などの声が寄せられている

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 浜松町駅に隣接する旧芝離宮恩賜庭園(港区海岸1、TEL 03-3434-4029)で1月2日・3日、恒例の落語会「楽壽亭 新春落語」が開催される。

旧芝離宮恩賜庭園の冬ボタン

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 会場は同園内の弓道場で、開催は両日とも11時~と14時~の2回。各回45分で、演目は「客層を見てからその場で決める」(同園所長の藤田洋司さん)。定員は50人で、入場無料。各日とも9時からサービスセンター窓口で先着順に受け付ける。

 出演は真打ちの三遊亭小圓朝さん。5年前の初回より毎年出演しており、通常小話一つと落語1席を披露するという。例年、参加者は子どもからお年寄りまで幅広く、「カップルや若い人も少なくない」と藤田さん。「師匠は集まった人を見て、誰もが楽しく笑えるよう気遣う。だから幕が開くまで内容は全く不明」。

 新年は落語のほか、シマニシキやシマダジンなど30鉢の冬ボタンやジュウガツザクラなどの花々が楽しめる。冬囲い、雪囲い、雪つり、こも巻きなど木々の冬支度は「ソテツ以外は飾り(笑)」(藤田さん)。池の渡り鳥がいなくなる3月ごろまで見られる。

 同園は東京に残る江戸初期の大名庭園の一つ。1678年に老中・大久保忠朝が4代将軍家綱から拝領したもので、潮入りの池だった面影を残す回遊式泉水庭園が見どころ。庭は藩地の小田原から庭師を呼び庭園を造ったと言われ、根府川石が多用されている。

 敷地面積は約4万3,000平方メートルで、マツを中心にクスノキやサクラ、フジなど数千本の木々を生育。池にはコイやカメ、カモ、サギ、カワセミのほか、渡り鳥も多数生息する。弓道場は一般に開放され、1時間140円で誰でも利用可能(別途入園料が必要)。飲食物の持ち込みが可能で、「天気のいい日には近隣の会社員がランチに訪れる」という。2009年の入園者数は14万5千人を記録した。

 開園時間は9時~17時(入園は16時30分まで)。入園料は、一般・中学生=150円(年間パス600円)、65歳以上=70円(同280円)、小学生以下と都内在住・在学の中学生は無料。年始は1月2日から。

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