多目的スペース「オフィス銀の鈴」（港区西新橋3）で9月28日より、グラフィックデザイナー岩井栄子さんの個展「岩井村猫ともだち展」が開催されている。猫のイラストを集めた同個展は今回で4期6回目。

　作品は岩井さんが出会った猫たちを題材にしたもの。写真に収めた後、CGでイラスト化した猫にカラーインクなどで背景を描き込むという手法で描く。「モデル」の猫たちは、主にアトリエ近くの白山神社（文京区）に棲みつく野良猫。そのほか、岩井さんの実家などの飼い猫も交じる。

　岩井さんが猫のイラスト「猫ともだち」を描き始めたのは4年前。仕事が減り余暇ができたため、趣味で描き始めたのがきっかけだという。今では猫のイラストも仕事として発注が来るようになった。忙しくなった現在もライフワークとして「猫ともだち」を描き続け、今回目標だった100点に達した。

　1枚の絵に数匹を描くこともあり、これまで描いた猫の数は100匹以上。「今後は未定だが、『次は1,000枚を目標に』という声もある（笑）」と岩井さん。個展ではイラスト（額無し、8,000円）、ポストカード（150円）、カレンダー（1,000円）も販売する。「購入者はほとんど猫好きの方」とも。

　4日18時～20時には「猫を語る会」も開き、猫実珈琲店（浦安市）による猫型の菓子なども販売する。同会には岩井さんも出席を予定しており、「特にイベントやプレゼンなどはせず、皆さんと猫談義を楽しみたい」という。

　開催時間は12時30分～19時30分。入場無料。10月8日まで。