浜松町の300円居酒屋が好調-オーナーはバングラデシュ人

オーナーシェフはフランス料理も得意。居酒屋でありながら「砂肝のコンフィ」「自家製テリーヌ」などのフレンチメニューも並ぶ

オーナーシェフはフランス料理も得意。居酒屋でありながら「砂肝のコンフィ」「自家製テリーヌ」などのフレンチメニューも並ぶ

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 浜松町の貿易センタービル地下に7月4日オープンした「300円居酒屋摂津 浜松町店」(港区浜松町2、TEL 03-3435-5424)が好調な伸びをみせている。9月5日には高田馬場の系列店「どんのば」も個室居酒屋から同業態へと転換した。

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 同店のメニューは「若鳥のコンフィ」(600円)、「和風牛ステーキ」(600円)、「地酒各種」(750円~)など一部を除き、料理もドリンクも300円均一。オープン当初から「予想外の盛況ぶりで、毎日満席が続いている」(同店オーナーのモハマド・シャーミンさん)という。

 店舗面積は20坪で、席数は58席。同店は以前、同名の日本料理店だった居抜きの物件。店名もそのままシャーミンさんが引き継いだ。客層は男性サラリーマンが多いが、女性客も増えているという。心配していた土曜・日曜も「順調」で、シャーミンさんは胸をなでおろす。

 オーナーシェフのシャーミンさん(37)は、20年前に来日したバングラデシュ人。現在同店と高田馬場の店のほか、赤坂にも「個室居酒屋 どんのば」本店を営む。10年日本料理店で調理を学び、青山の老舗フランス料理店でも5年修行。そのため、経営する3店はどれも居酒屋メニューに本格フレンチのメニューが混ざる。

 「おいしいものを安く提供したかった。300円均一は挑戦。仕入先などにもお願いして協力してもらっている」とシャーミンさん。料理は「どんのば」と共通のメニューが多く、1品あたりの分量を減らして300円でも利益が出るよう工夫する。

 想定外の繁盛にシャーミンさんは個室居酒屋だった「どんのば高田馬場店」も300円居酒屋への転換を決意。今月5日にリニューアルした同店も客足が増えた。「今後もこの業態でさらに店舗展開していきたい」とシャーミンさんは意欲をみせる。

 14日からはランチメニューに故郷バングラデシュの味・カレー3種も登場予定。提供するのは「チキンカレー」(750円、)「マトンカレー」(850円)、「日替わりカレー」(同)で、ナンまたはライス・サラダ・スープが付く。

 営業時間は、ランチ=11時30分~14時、ディナー=17時~23時。

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