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西新橋にスペシャルティコーヒー店-内装・インテリアは店主の手作り

間もなく完成する店を前に喜びを見せるオーナーの大石さん(右)と店長の松本さん

間もなく完成する店を前に喜びを見せるオーナーの大石さん(右)と店長の松本さん

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 慈恵大病院近くに5月下旬、スペシャルティコーヒーをメーンに提供するカフェ「ピースコーヒー西新橋店」(港区西新橋3)がオープンする。場所はオダヤ文具跡。

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 同店は千葉県茂原市の工房兼店舗「珈琲工房」を中心に、同市内と千葉市にカフェを展開するコーヒー専門店。西新橋の店は直営4店舗目、ピースコーヒー業態としては3店舗目となる。オーナーの大石誠さんは学生時代から喫茶店に行くのが大好きだったという。「空間あってのコーヒーショップ」との思いから、いずれの店も内外装から家具まで可能な限りセルフビルドで仕上げた。専用の家具工房も持つ。

 同店は初のフルセルフビルドのため工期が延び、現在オープン日は確定していない。店舗の進捗(しんちょく)状況は公式ブログで報告する。テーブルや椅子などの調度品も全て切り出しから行う。「店内の工事が始まったのは3月。家具工房での作業はそれ以前から」と大石さん。完成イメージは、「木のぬくもりを感じる昭和の小学校」。店舗面積は25坪、席数は30席で、うち18席は分煙の喫煙席となる。電源も使用可能。

 工房を立ち上げて18年。初の県外出店となったのは、茂原店に毎日通う常連客が、西新橋店が出店するオダヤビルのオーナーで、「うちでやってみては」という打診があったため。出店依頼は多いものの、小規模経営で工期もかかるためこれまで実現しなかったが、オダヤ文具跡の空間は一目見て「これだと感じた」という。「静かな裏通りという環境も気に入った」

 メーンのコーヒーに使う豆の7割は、同じく西新橋にあり、自社農園を持つコーヒー豆の専門商社ワタル(西新橋2)から仕入れる。「ワタルさんとは長いお付き合い。西新橋には縁がある」。仕入れた豆はローリングスマートロースターで自家焙煎(ばいせん)。好みに応じて、ハンドドリップ、エスプレッソ、フレンチプレスで提供する。目指すのは、「アメリカ・シアトルの?インディペンデント系エスプレッソコーヒーショップ」だ。

 メニューは、コーヒー(290円~)、カフェラテ(320円~)など。豆は100グラム400円ぐらいから販売。豆の購入客にはカフェラテを無料で提供するサービスも。千葉のケーキ工房から届く菓子やケーキ類、店で作るサンドイッチなどの軽食も用意。ランチに好みのドリンクとサンドイッチ、サラダが付くセット(480円)も予定する。

 オープン前の約1週間、コーヒー機器の調整を行うため、来店者に無償でコーヒーを提供する予定。オープン後の営業時間は8時~22時くらい。土曜・日曜・祝日定休(予定)。

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