芝パークホテル(港区芝公園1、TEL 03-3433-4141)が1月18日、ホテルのキャラクター「芝犬(仮)」の本名を決めるウェブ投票を始めた。
「芝犬(仮)」は昨年、「スタッフがホワイトボードに何気なく描いたら社内で評判になった」という犬の絵から誕生した同ホテル初の公式キャラクター。これまでハロウィーンなどのイベントで少しずつ露出してきたため、昨年12月より正式に「本名」を公募していた。
館内に設置した応募箱で募集した結果、170通の応募があった。「(投票は)全部ホテルのスタッフかと思っていたが違った」と、同社広報担当者は意外な結果に喜びを見せる。応募者は子どもが最も多かったが、土地柄ほろ酔いのビジネスマン男性らの姿も見られたという。
最終選考に選ばれたのは、応募数トップの「しばじい」と、ホテルスタッフが応募名から選択した「しばまる」「しばぞう」。「しばまる」は「同ホテルの初代社長・犬丸徹三とも通じる」、「しばぞう」は「芝の増上寺から連想できる」と候補に挙がった。最終選考は、フェイスブックの「いいね!」の数で競う。「いいね!」をクリックした人の中から1人に同ホテルペア宿泊招待券を贈る。
本名募集に伴いキャラ設定も行われた。種類は柴犬ではなく「芝犬」で、性別は「日本男児」。年齢は不明で、性格は「頑固で情に厚い」という。趣味は「ビートルズなどの懐メロ鑑賞と散歩」、特技は駄じゃれ。好物は「北京の黒酢酢豚」「うまい棒」のチーズ味とし、嫌いなものは「ハイヒールに踏まれたトラウマ(心的外傷)」から通勤快速。座右の銘は「継続は力なり」。こうしたキャラは「親に似るはず」と、「芝犬(仮)」の生みの親であるスタッフの好みをベースにした。
今後は、「芝パークホテルの愛すべき番犬としてゲストに最高の思い出を提供する」ほか、「港区長選挙も視野に入れて活動したい」と野心を燃やす。ぬいぐるみなどの製作も検討しているが、「何しろ頑固者なので、ゆっくり相談したい」とも。
ウェブ投票は2月1日まで。