ウェブサービスの企画・運営を手がけるEQO(港区西新橋1)は10月11日、リサイクルしたい物品の情報を登録し、無料で譲ったりもらったりすることができるサイト「EQO(エコー)」を開設した。
まだ使用可能だが不要な物品の写真や状態、配送条件などの情報の記載・閲覧が可能で、希望者への譲り渡しや欲しい物品の受け取りを行うことができる。相手との取引確定まで、サイト上で一貫して行える。
受け取り側は、取引方法に配送か手渡しのどちらかを選ぶことができ、取引を行う地域の絞り込みも行えるため、譲る人と住居が近ければスピーディーな取引が可能になる。取引の評価を閲覧したり、登録している不用品のステータスを管理したりする機能も実装しているため、これらを参考にすることで安全な取引を行う手助けになる。登録されているアイテムのページからTwitterにアイテム情報を投稿することも可能。
主なターゲットには主婦層を据え、子ども用品やベビー用品、使わなくなった家具、電化製品、古着などの利用を想定する。現時点では本、古着、アクセサリーなどの登録が多いという。
同社の中島健策社長は「もともとゴミを減らしたいと考えていたのが開設のきっかけ。マンションに住んでいて、いつも使える物ばかりが捨ててあるのが気になっていた」と振り返る。「やり取りを面倒に感じるかもしれないが、物を捨てずに回して行けば環境に優しい。不用品の活用方法を議論するコミュニティーを形成することで、金銭的コストをかけることなく物を大切にする文化、社会を成長させていきたい」と意気込む。
ユーザー登録や利用料は無料。今後の主な収益源は広告収入を想定。有料のプレミアムユーザー枠を設けていくことも視野に入れ、2010年4月までに10万人の会員獲得を目指す。