新橋と虎ノ門を結ぶ環状2号線「新虎通り」にある「旅する新虎マーケット」で現在、地方創生企画第3弾「秋の章」が行われている。主催は、2020年東京オリンピック・パラリンピックを活用した地域活性化推進首長連合。
日本各地の「ヒト・モノ・コト」の魅力を集め、地方創生へつなげることを目的としたプロジェクトの一環で、「旅するスタンド」「旅するストア」「旅するカフェ」の3つのコンセプトで展開する。
「秋の章」では「風爽かの寄合 自然豊かな風土が育む工芸の里」をテーマに、新潟県弥彦村・出雲崎町・粟島浦村、三重県鈴鹿市・菰野町、鹿児島県日置市の6市町村が出店。食欲の秋、芸術の秋に合わせ「工芸」をテーマに選んだという。
「旅するスタンド」では、菰野町の僧兵味噌(みそ)を使ったモツ鍋などを提供する「僧兵もつ鍋屋 菰野一番」、日置市のさつま黒豚・鹿児島地鶏・海鮮を使った麦みそ鍋などを提供する「麦味噌鍋 ひおき」、鈴鹿市の東海醸造のたまりじょうゆとヤマザキファームの「さくらポーク」を使ったすき焼きやしゃぶしゃぶなどを提供する「しゃぶしゃぶ 鈴鹿」、粟島浦村・弥彦村・出雲崎町の山海の幸を弥彦村の「伊彌彦米」で握ったおむすびなどを提供する「新潟 山海の幸 むすびや」が出店する。
各店舗のスタッフの中には、実際に現地に足を運んで、気候や風土、食、人に触れてから店に立っている人もいるという。「僧兵もつ鍋屋 菰野(こもの)一番」のスタッフは「お客さんの中には、その土地出身の方が来てくれることもある。そうするとその土地のことをたくさん教えてくれる。私たちはそうやって聞いた話も他のお客さんに伝えている」と話す。
13日・14日は「旅するポップアップ クラフト&ファーマーズマーケット」を開催。エリア内に全15のブースを設け、各自治体の特産品や工芸品、食材の販売のほか、紙風船作りや、つまみ細工の墨染体験などのワークショップ、鈴鹿市在住の書道家万代香華さんによる書道パフォーマンス、菰野町の温泉水を使った足湯なども展開する。開催時間は13日=15時~20時、14日=11時~17時。
森ビルタウンマネジメント事業部の上田晃史さんは「秋の章ということで、少しずつ寒くなっていく時期に合わせ各地域に縁のある鍋料理や郷土料理の汁物など楽しめる店を集めた。13日・14日の広幅員の歩道を活用したイベントもお勧め。日本各地に根付く文化を感じながら、新虎通りを楽しんでいただければ」と話す。
営業時間は、「旅するスタンド」ランチ=11時~15時、ディナー=17時~21時、「旅するストア」=11時~19時30分、「旅するカフェ」平日=11時~23時30分、土曜・日曜・祝日=8時~22時30分。月曜定休(カフェは無休)。12月27日まで。