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浜松町にカジュアル日本料理店-店主とシェフ、ブライトホルンの誓いを成就

ビルの地下1階にある「旬彩和膳ぼん」内観。店内は「割烹だからといって堅苦しくないよう、あえてダイニングバー風にした」

ビルの地下1階にある「旬彩和膳ぼん」内観。店内は「割烹だからといって堅苦しくないよう、あえてダイニングバー風にした」

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 浜松町に日本料理店「旬彩和膳(しゅんさいわぜん)ぼん」(港区浜松町1、TEL 03-6435-6939)がオープンして1カ月が過ぎた。場所は地鶏料理店「寛鳥(かんとりー)」跡。店舗面積は約13.5坪。席数は、カウンター8席を含む20席。経営は「KMJダイニング」(港区)。

「旬彩和膳ぼん」オーナーシェフの飯塚さん

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 同店は、店主の川島さんとオーナーシェフの飯塚さんが共同経営する店。2人の出会いはスイス。旅行関連の仕事をしていた川島さんと、現地の和食料理店を任されていた飯塚さんは、スイス・イタリア間にあるブライトホルンの頂上(標高4164メートル)で「日本に戻ったら一緒に店を出そう」と約束を交わしたという。それから約2年後の今年9月、その時の誓いが結実したのが同店だ。

 同店のコンセプトは、「『本格割烹』仕込みの和食と、欧風のテイストを加味した創作料理を、リーズナブルに」(飯塚さん)。神奈川と東京の日本料理店、さらにフランスとスイスの和食料理店で約20年修業を積んだ飯塚さんが料理に腕を振るう。

 フードメニューのメーンは「おまかせ割烹コース」。「明日葉(あしたば)」(4品、2,500円)、「御神火(ごじんか)」(5品、3,500円)の2種類。「予約制で、5,000円~1万円のコースも用意する」(川島さん)。このほか、創作料理の「しらす万頭」(600円)、「〆鯖のサンドイッチ」(800円)、川島さんの出身地でもある大島の名物料理、青唐辛子のしょうゆ漬けを使う「べっこう握り」(900円)、築地で仕入れた鮮魚の料理など、30種類前後の一品料理もそろえる。「今後は、チーズフォンデュなどアルプスの料理の提供や、ランチ営業も視野に入れている」(飯塚さん)。

 ドリンクメニューのメーンは、飯塚さんの出身地でもある神奈川県にある川西屋酒造の日本酒「隆(りゅう)」と「丹沢山」。「隆 若水」(700円)、「隆 五百万石」(800円)、「丹沢山秀峰」(650円)、「丹沢吟醸」(800円)など、各銘柄とも数種類を用意する。このほか、季節限定の日本酒「旬ぼんスペシャル」(2~3種類、800円~)、焼酎、ワイン(ボトル、グラス)、ウイスキーやカクテルなども。「日本酒は、酒蔵で試飲する時などに使うすず製の酒器『ちろり』でお出しする。保温性も味も、陶器やガラス製の器とはひと味違う」(飯塚さん)。

 「企業として、飯塚と同じ技術レベルの職人を育成し、3年以内にもう一店舗の出店を目指す」と、川島さん。飯塚さんは「割烹の入門的な店として、カジュアルに利用してほしい」と話す。

 営業時間は17時~23時30分。日曜・祝日定休。

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