「汐博2012」会場(港区東新橋1)で営業していた無料ラーメン店「値段のないラーメン屋」が8月8日、その「正体」を明かし、正式に試食を提供する「袋麺、はじめました。」にリニューアルした。
店舗は日清食品の運営で、提供していたのは8月27日に発売する同社の新商品「ラ王 しょうゆ」。新商品は「まるで、生めん。」というキャッチコピーの新開発ノンフライ麺を使っているのが特徴という。「値段のないラーメン屋」は商品面を明かさないことで口コミを拡散することと、試食者の反響を見るための両面から実施された模様。
7月25日から2週間営業した「値段のないラーメン屋」は、提供するラーメンに対し、「鶏ガラ系しょうゆラーメン」という以外一切の情報を封印。客は具材のない素ラーメンを先入観なしに食べ、代金の代わりに妥当だと思われる金額「納得価格」を用紙に書き込むというシステムを導入した。
2週間で訪れた客の総数は2074人。平均「納得価格」は545円だった。来店客の感想は、「おいしい」「麺がもちもちしている」など好意的なもののほか、「インスタントでは?」と感づいた人もいたという。
提供時間は10時30分・13時・15時・17時の1日4回で、計360食を用意する。整理券は開店30分前から配布。今月12日まで。