汐留メディアタワー1階のフォトオアシス（港区東新橋1、TEL 03-6252-8086）で現在、合同企画展「環境異変」が行われている。

　同展は、共同通信社と全国の同加盟社の共催で「環境異変」をテーマに取材した写真と掲載された記事を抜粋し展示するもの。加盟各社が、各地域で起こっている地球温暖化などの環境異変が自然界に与えた影響を丹念に取材。深刻化する地球環境問題をさまざまな視点から伝えている。

　展示するのは17点。温暖化によって溶け始めた富士山の永久凍土を写しとった「細る名峰の永久凍土」（山梨日日新聞社）、環境変化により生息域が狭まり、絶滅が心配される動物たちの姿を追った「ライチョウの数が激減」（信濃毎日新聞社）や「すみか奪われるナキウサギ」（共同通信社）、降雨量の急激な変化により渇水した高知県の早明浦ダムをとらえた「頻発する渇水、ひび割れた湖底」（四国新聞社）、サンゴが死滅した海中の景観「サンゴの群生地、今は昔」（宮崎日日新聞社）ほか。

　同展担当者は「例えばライチョウ。写真だけ見れば普通の愛らしい野生動物だが、説明文を読むと絶滅の危機にさらされていることが分かる。名前も分からない土地や生物が、文章を読むことによって何が起きているのかが分かり、大きな意味を持つ。ぜひ多くの人に見てもらいたい」と話す。「来場者も皆、写真と文章を何度もじっくりと見返している」（同）とも。

　開催時間は9時～19時。入場無料。5月9日まで。