都内を中心に多業態の飲食店を展開するダイヤモンドダイニング(港区新橋1)は11月5日、蔵で仕込まれたみそを使った料理を中心に提供する和食居酒屋「蔵仕込み 夢膳」(港区愛宕2、TEL 03-3436-2701)をオープンした。場所は愛宕グリーンヒルズMORIタワー3階。
店舗面積は41.6坪。席数は73席でカウンター10席のほかにテーブル席、ベンチシート、立ち飲み席、掘座敷席の個室も設けた。エントランスにはみそ樽をずらりと並べ「熟成されるみそ蔵」をイメージ。店内にも樽をアクセントとして配し、木目を基調とした落ち着いた空間に作り上げた。
「日本人のソウルフードである『みそ』を蔵で仕込まれた酒とともに味わってもらいたい」と蔵仕込みのみそと酒にこだわる。みそは宮城県「仙台社の塾王」、秋田県「神代自慢」、福島県「会津天然みそ」、愛知県「愛知赤だし太閤」などのほか「最高級京都白みそ御所」「岡崎八丁みそ」「朴葉みそ」など全国からこだわりのみそをそろえ、各地に伝わるみそを使った郷土料理などを提供する。
メニューは、岐阜県飛騨地方の郷土料理で朴葉の上に肉や魚とみそを乗せて焼く「烏賊とわけぎのわたみそ朴葉焼き」(680円)、「豚と季節野菜の切り柚子朴葉焼き」(880円)、北海道の漁師料理「鮭のちゃんちゃん焼き」(1,200円)、「未明豚のちゃんちゃん焼き」(1,380円)、京都の料亭で使われており、なめらかな口当たりと甘みが特徴の「桜みそ」を使用した「京桜味噌で炊いた未明豚の角煮」(750円)など約60種類。
「香りと甘みに特徴のあるみそだからこそ」と酒との相性にもこだわり、「黒龍 吟醸 いっちょらい」(850円)、「八海山 純米吟醸」(1,250円)など日本酒では従来燗(かん)をつけることのなかった純米吟醸酒をぬる燗で提供。ワインも品質にこだわった「小布施ブラン」(3,500円)、「農民ドライ」(4,500円)など国産のものをそろえた。そのほか焼酎、梅酒、ビール、サワー、カクテルなど「和」の味わいを引き立てる120種類のドリンクを用意する。
「みそは、日本人の心に宿る伝統的なふるさとの味。土地ごとの気候風土でさまざまな違いがある。それぞれが持つ味わい深さを生かした料理を楽しんでもらいたい」(同社広報担当者)。近隣で働くサラリーマンや外国人ビジネスマンをターゲットに、平均客単価4,500円を見込む。
営業時間は、昼=11時30分~14時30分、夜=17時~23時(土曜日=17時~22時)。日曜・祝日定休。