新橋に昭和の理容店?-ダイヤモンドダイニングが新テーマの串焼き店

入口は完全に昭和の理容店。古びた雰囲気の看板は、わざわざ取り付けて汚してからはずしたという凝りよう。

入口は完全に昭和の理容店。古びた雰囲気の看板は、わざわざ取り付けて汚してからはずしたという凝りよう。

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 「100店舗100業態」をコンセプトにさまざまなテーマの飲食店を展開するダイヤモンドダイニング(港区新橋1、TEL 03-5512-2778)は7月24日、新橋駅前に博多の串焼きと焼酎をメーンにした居酒屋「黒達磨」をオープンした。新橋地区では2店舗目、グループ全体では63店舗目の出店となる。

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 同社企画開発部によると、昨年新橋にオープンした同社グループ店で同じく九州がテーマの居酒屋「九州黒男児」が好調なことから、新橋地区の2店舗目も九州料理をテーマに選んだという。約19坪の店内は、カウンター10席を含め全29席。「九州黒男児」よりコンパクトで隠れ家的な店を目指した。料理は串焼きをメーンに、博多名物に特化する。

 同店が入居するビルの壁面には黒いだるまが並び、同店があるはずの3階の店舗入り口に行くと大音響の演歌とともに、昭和にタイムスリップしたような古びた理容店とタバコ屋が出迎える。よく見ると、階段の踊り場に貼られている選挙ポスターは同店スタッフらの顔写真をあしらい、理容店の名も「枝毛理容店」に。「階段も出入り口も殺風景だったので、遊び心を持たせてみた」(同社開発部長・河内哲也さん)という。

 店内は外観とは逆に静かなジャズが流れ、落ち着いた色調と照明が特徴。各テーブルをはじめ、店内のあちらこちらに配置された黒いだるまは大小合わせて73個にのぼる。左目のみ目を入れてあるだるまは、「ずっと夢を見ていてほしい」との願いから、右目が入ることはない。カウンター上にある太鼓は、博多の焼き鳥店ではなじみのあるもので、同店でも本場に習い、オーダーなどが入るたびに軽やかな音が鳴り響く。

 ビールは580円からで、焼酎は九州の芋焼酎を中心に40種類以上を常備。梅酒(530円~)なども九州産にこだわり、あらかじめ焼酎を水で割って寝かせる九州地方独特の飲み方「蔵割り」(1合650円)も楽しめる。メーンの串焼き(1本200円~)は、スタッフが焼き立てをテーブルのキャベツの上に置く博多流。カウンター席では、串が並ぶショーケースから好きなものを注文できる。

 店の象徴である黒いだるまは増毛の意味があるといい、「おやじの聖地新橋」への思いやりを込めた。意表を突いた店の外観は、「来た人の話題づくりになれば」との思いから。「男性が女性を連れて来やすい店を意識した。地域に愛される店になれれば」(同社広報部)。

 営業時間は17時~23時30分(水曜~金曜は翌5時まで)。

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