食べる

神谷町に週2日営業の小料理店「月火」-小山薫堂さんの好きなものだけ提供

「思いつきの店 月火」で腕を振るう放送作家の山田ゴロ-さん

「思いつきの店 月火」で腕を振るう放送作家の山田ゴロ-さん

  • 5

  •  

 神谷町駅近くにに週2日だけ営業する小料理店「思いつきの店 月火(げっか)」(港区麻布台1、TEL 080-1204-1360)が8月、オープンした。経営は小山薫堂さんが代表を務める放送作家事務所「N35」。同事務所が経営するカフェ「O&L(オーアンドエル)」の一部時間帯を活用して営業する。席数はテーブル16席、カウンター3席の計19席。

店内に掲げる「月火 五つの言い訳」(小山薫堂さん筆)

[広告]

 店を一手に預かるのは放送作家の山田ゴローさん。山田さんは大学在学中から同事務所に見習いとして出入りし、早朝会議の食事作りを担当。当初は、おにぎりやホットドッグなど簡単なものが中心だったが、もともと料理好きだったことから凝り始め、4年目には「トマトそうめん」などのメニューも登場するようになった。

 今では、食通としても知られる小山さんが事務所で口にする料理の「料理番」を務める山田さん。今年5月、山田さんの料理に太鼓判を押す小山さんが「店を出そう」と物件を探し始めたが手軽なものが見つからず、「オーアンドエル」の夜間帯を使って出店することになった。

 ただし、本業もあるため営業は月曜・火曜の週2日のみ。店名小山さんが名付けた。「当店の料理は器負けしています」「当店の主人は常にテンパってます」「当店はどんぶり勘定です」など、小山さんがしたためた「月火 五つの言い訳」も店内に掲げる。コンセプトは「一緒に育てていける店」。デザイナーなどの利用客も巻き込んで今後の展開を考えていくという。

 メニューは「おまかせ」スタイルで、毎回12皿程度を用意。来店客の「おなかのすき具合」に応じた皿数で提供する。週末に仕込んだ「土日コロッケ」、濃縮したシジミのみそ汁で最後の締めとして提供する「ミソプレッソ」など。ドリンクは、ビール、焼酎、ワインなどで、小山さんがセレクトしたものをそろえる。4,000円~5,000円の利用客が多いという。

 「料理はあくまでも我流。基本は素人なので、実際に店を開くまでわからなかった部分も多く、失敗もあるが、お客さまとの出会いを含めて毎回ワクワク感を楽しみにしている」と山田さん。

 営業時間は19時~24時ごろ。ほぼ予約制。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース