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西新橋に和食居酒屋「鯨の胃袋」-カレー店と店を共用、昼夜二毛作

来店客は30代以上のサラリーマンが中心で、男女比は7:3で男性が多い

来店客は30代以上のサラリーマンが中心で、男女比は7:3で男性が多い

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 西新橋交番前交差点近くに4月2日、和食居酒屋「鯨の胃袋」(港区西新橋2、TEL 03-6228-4772)がオープンした。

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 店舗面積は17坪。席数はカウンターのみ20席。同店は「ミートカレーズTOKYO」と店舗を共同で使用。15時までは「ミートカレーズTOKYO」が営業し、17時から同店が営業する。店舗の共同使用について、店主の大越さんは「一つの店舗を使って昼と夜で異なる店が営業する業態は今後増えていくと不動産屋に勧められた。新業態として注目されているようで、すでに取材の話も来ている」と話す。

 店舗の共用は「賃料や光熱費などの固定費が抑えられるメリットがある。その分、食材の仕入れなどでお客さまに還元できる」(大越さん)が、共用ならではの作業も生じる。「料理の仕込みの大半は前日のうちに店で済ませる」ので、開店前の仕込みはご飯を炊く程度。昼と夜の業種が違うため、開店準備はのれん、メニュー、店内ポップの付け替え、カウンターの装飾、店外照明の設置などの模様替えが中心になる。「ミートカレーズTOKYO」で使っている食券機には和柄の布をかけてインテリアに見せるなどの工夫も凝らす。「模様替えは慣れればそれほど大変な作業じゃない」と、大越さんは笑って話す。

 フードメニューは「仕入れ状況によって変わる」ため週単位で準備。鮮魚の刺し身は8種類前後、煮付けや焼き物、野菜、麺料理などは15種類前後の提供を心掛ける。主力メニューは「おまかせ海鮮盛り」(1人前980円、2人前1,600円)。鯨料理にも注力。「専門店ではないが、店名に鯨を使っているので鯨料理、特に刺し身は欠かせない。それ以外の鯨料理も常時2品は提供したい」という。「築地の信頼できる仲卸から安くて鮮度の良い鯨肉を仕入れている。仕入れ値次第だが、新鮮な鯨肉を600~700円で出す店は少ない」とも。客単価は約2,500円を見込んでいる。

 ドリンクメニューは生ビール(420円)、サワー5種類(320円~)、果実酒4種類(450円)、焼酎(麦・芋、450円)。地酒は「越乃景虎」(500円)、「大七」(580円)、「酔鯨」(620円)を用意。「地酒は今のところ3種類だが、今後は扱う銘柄を増やしていきたい」

 大学卒業後、和食系の飲食店で約8年間修業し、今回の開店にこぎ着けた大越さん。「新橋のお客さんはグルメ。魚にも詳しくて教えられることが多い」と話す。今後については、「2店、3店と店舗を拡大したい。その時は和食居酒屋にこだわらず、肉料理や鉄板料理、ワインバルも面白そう」とも。

 営業時間は17時~24時。日曜・祝日定休。

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