出店マーケティングなどを行うワンズ(渋谷区)が8月30日に発表した「成長性の高い駅商圏ランキングトップ5」の昼間人口増加上位4位以内に、新橋近郊がランクインした。
同ランキングは、GIS(地図情報システム)を用い、入手可能な最新調査年度と前回調査年度の国勢調査、事業所統計、商業統計の500メートルメッシュデータから集計したもの。駅商圏は、首都圏の 1 日平均乗降者数トップ 200 駅を中心に、半径 1キロ(徒歩約 15 分)の範囲。
昼間人口増加の上位5位は、1位=汐留、2位=浜松町、3位=大門、4位=新橋、5位=三越前。夜間人口増加は、1位=人形町、2位=八丁堀、3位=馬喰横山、4位=月島、5位=錦糸町。商業人口増加では、1位=大手町、2位=東京、3位=有楽町、4位=銀座、5位=日比谷。
昼間人口は通勤者や通学者数で、夜間人口は居住者数。商業人口は、都道府県人口×小売り年間販売額(当該商圏÷都道府県)で算出した理論値。昼間・夜間人口共に、湾岸エリアに増加が見られ、商業人口では東京・銀座を中心に拡大していることがわかった。
同社社長の加茂隆さんは「湾岸を中心に居住者・通勤通学者、買物の相乗効果が起きていると推察される」と話す。昼間人口で汐留が1位になったのは、「やはり開発の影響」と分析。2位につけた浜松町は、「駅前開発とオフィスビルの増加」によるものだという。
「近年、エリアごとの格差が大きくなっていることから、伸び率に注目していかなければいけないと思い調査を始めた。西の方が伸びると思ったが、東高西低の面白い結果となった」と加茂さん。「次は開発が進む池袋や渋谷が上位になるのでは」と予測する。次回の調査は国のデータが更新されたタイミングで行う予定。