恩賜庭園で桜が散り際の美を競演-旧芝離宮は過去最高の人出

芝離宮恩賜庭園の桜の様子(撮影=4月9日)。酒類は持ち込めないが、花見スポットとしては穴場。

芝離宮恩賜庭園の桜の様子(撮影=4月9日)。酒類は持ち込めないが、花見スポットとしては穴場。

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 浜離宮恩賜庭園(中央区浜離宮庭園1、TEL 03-3541-0200)と旧芝離宮恩賜庭園(港区海岸1、TEL 03-3434-4029)で先月22日ごろから咲き始めた桜が満開を越え、葉桜や桜吹雪の様相を見せ始めた。

浜離宮恩賜庭園、「中の橋」の桜

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 昨年に続き今年も開花後の連続する寒さにより、花が長持ちした。満開は旧芝離宮が4月1日、浜離宮は同月3日と公表。花見客も満開の前から3週にわたり大勢来園。3日の土曜日には、旧芝離宮が過去最高の1,918人、浜離宮も2006年に次ぐ15,449人を記録した。

 現在は日当たりや桜の種類などの状況により差異はあるが、両庭園とも多くの木が葉桜となり、散り際の美しさで訪れた人々を魅了している。「例年だとすでに桜吹雪が舞い、地面はピンク色のじゅうたん状になるが、今年はまだそこまでいかない」(浜離宮恩賜庭園サービスセンターの藤澤雄紀所長)。

 ソメイヨシノが18本、ヤマザクラ4本、オオシマザクラ10本などを保有する旧芝離宮では、桜の開花に合わせ、桜の木の下に十数個のベンチを増設。弁当を食べる人々へ開放している。「平日は近隣の会社員がランチに訪れ、週末はポケモンセンタートウキョー(海岸1)に行って来た親子連れの姿が多く見られた」(同庭園サービスセンター・古関達雄所長)。

 今後は両庭園とも徐々に八重桜と「主役」を交代。浜離宮では八重の本数が多く、「薄いピンク、濃いピンク、黄色、緑など色とりどりの花をつける。これからが本番」と藤澤所長。「16日から行う夜間のライトアップで集客に繋げたい」とも。

 両庭園とも地面に落ちた花びらは当面そのまま保存する意向で、週末から来週にかけて「ピンクのじゅうたん」を楽しめる見込み。

 開園時間は9時~17時(入園は16時30分まで)。

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