新橋亭、宮廷料理「満漢全席」を再現-ラクダ料理やヘビのスープも

「食材の1つ、ウミヘビは深海で生息するため脂肪分が多く病気などに用いられるほど滋養が高い。また、ラクダ肉は臭みを抜くのに手間と技術が必要」という

「食材の1つ、ウミヘビは深海で生息するため脂肪分が多く病気などに用いられるほど滋養が高い。また、ラクダ肉は臭みを抜くのに手間と技術が必要」という

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 新橋の老舗中国料理店「新橋亭(しんきょうてい)」(港区新橋2)は3月1日~3日、清朝時代に2日間にわたって行われた宴を再現する「宮廷満漢名菜宴席」を開催する。場所は新館(同、TEL 03-3580-2211)。

 2000年から10年計画で行っている同企画は、総料理長の田中喬さんが指揮を執り、清朝時代に宮廷料理人が全土の珍品と技を披露した絢爛(けんらん)豪華な宴「満漢全席」のメニューを再現するもので、今年9回目を迎える。珍しい食材を多用し、準備や調理に多大な手間を要するため、全国でもこうした企画を行う店舗は少ない。年に1度の機会を目当てにプロの料理人なども数多く来店し、約8割が毎年訪れるリピーターだという。

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 当日提供するメニューは約30品。貴重な貝の乾物と珍しい「金脚帯」という深海で生息するウミヘビを使用した「アモイの砂貝と心霊の化身、金脚帯と地鶏を壷で蒸したスープ『金脚帯砂瑤湯』」や、干しアワビのステーキと肝ソースをかけたご飯「萬有蠔皇乾蚫」、ラクダのロース肉の煮込みとらくだのコブの炒め「満州駱駝腓●(●は月へんに利)」、チョウザメ、天然真鯛、カワハギのしゃぶしゃぶ「鰉蝶魚海鮮涮」などのコースを提供する。中でも「目玉」なのは干しアワビ。宮城県の吉浜で水揚げされたアワビを香港で加工したものを逆輸入しており、市場に出回れば1個2~3万円は下らないという。

 田中さんは「手に入りにくい食材が多いため、毎回のメニューを決めるのがとても大変。アワビだけでも全体の価格に相当するもので、この内容で提供するのにとても苦労した」と話す。「どの食材も滋養が高く、しかしそれ以上においしさにこだわっている。ぜひこの機会に味わっていただきたい」とも。

 開催時間は、同1日=17時~、2日・3日=18時~、25日=18時~。料金は3万円。定員は200人。