新橋亭で清朝時代の宮廷料理「満漢全席」-ラクダのコブやサメの心臓も

新橋の老舗中華店で、絢爛豪華な宮廷料理「満漢全席」の再現

新橋の老舗中華店で、絢爛豪華な宮廷料理「満漢全席」の再現

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 新橋の老舗中国料理店「新橋亭(しんきょうてい)」(港区新橋2)は新館(同、TEL03-3580-2211)で2月23日から、清朝時代に2日間にわたって行われた宴を再現する「満漢全席」(8回目)を開催する。

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 指揮を執るのは、昨年厚生労働省が認定する「現代の名工」に選ばれた総料理長の田中喬さん。清朝時代に宮廷料理人が全土の珍品と技を披露した絢爛豪華な宴「満漢全席」のメニューを2000年から10年計画で再現している。料理のレシピは、ことわざなどから発想し組み立て、これまで「熊の手」「アルマジロ」「ニシキヘビ」などの珍品素材を使ったことも。手間と時間、素材の仕入れなどが難しい「満漢全席」を毎年の恒例行事として行っている店は全国でも珍しいという。

 当日提供するメニューは、お坊さんがあまりの香りの良さに塀を飛び越えるほどと例えられる、ナマコや貝類、フカヒレを3日間蒸した「福建珍佛跳牆(ホッテチャン)」をメーンディッシュに、サメの心臓の串焼き「椒麻天心頭」やラクダのコブを使った「辣春笋駱駝」などのコースで、提供されるメニューは30品を超す。

 来店客は、「口コミ」をきっかけに訪れる家族連れなどの常連客で、土曜・日曜は全国ホテルの料理人など中国料理のプロが押しかける。同館の3フロアで開催し、田中さんなどの料理人がサーブを担当する。定員は1日あたり150人。

 田中さんは「毎回同じ料理を作らないので、メニューを決めるのがとても大変。今では手に入らない素材も多く、珍品をとり扱うので原価が跳ね上がるのも悩みの種」と話す。「最近の中国料理は、さっぱりとしたタイプが多く手間がかかる乾物を素材にする機会も少なくなっている。手間と時間をかけた料理を、料理人の説明とともにぜいたくに味わってほしい」(同)とも。

 開催時間は、23日・24日=17時~、25日=18時~。料金は30,000円(1人)。

新橋亭新橋の老舗中華「新橋亭」に「別館」-客単価下げ「気軽さ」テーマに(新橋経済新聞)

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