虎ノ門・西久保八幡神社で夏祭り-屋台や盆踊りなど、外国人の姿も

西久保八幡神社境内での昨年の盆踊り

西久保八幡神社境内での昨年の盆踊り

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 神谷町駅近くの西久保八幡神社(港区虎ノ門5)で8月15日、大祭が行われる。同祭に伴い、境内では11日~13日に夏祭りが開かれ、同神社氏子町会各所も今日から山車やみこしなどの祭礼行事が順次行われる。

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 約千年の歴史を誇る同神社は、関ヶ原の戦の際に徳川秀忠の継室・崇源院が戦勝と安全を祈願し、その報賽(ほうさい)として社殿が造営された。その後、火災や戦災で幾度となく焼失を繰り返した後、1963年(昭和28年)に現在の社殿となった。終戦後は大祭と重なり、焼け野原にトタン屋根で数人の参列者と玉音放送を聴いたという。

 今年の大祭に関連する祭礼行事は、8日=琴平町会(虎ノ門一丁目)を皮切りに9日~11日=巴町会(虎ノ門3)、13日=神谷町会(神谷町交差点周辺)、14日=明舟町会(虎ノ門2)がそれぞれ山車やみこし、屋台などを出店する。メーン会場となる西久保八幡神社境内では11日~13日の3日間盆踊りが予定されており、町内会などによる屋台も並ぶ。例年の人出は3日間で数千人に上り、界隈には各国大使館や六本木が隣接する立地もあることから外国人の姿も多いという。

 戦前の大祭では、牛車による宮みこしの渡御(とぎょ)が行われるなど祭礼は盛大で、作家・永井荷風が「西ノ久保八幡宮祭礼にて近巷賑かなり」「飯倉八幡宮の祭礼にて馬鹿囃子(はやし」の音夜ふけまで聞こゆ」などと日記に記したほど。「20年ほど前までは氏子各町会も8月13日~15日にお神酒所を設け祭礼行事を行っていたが、近年の氏子内のオフィス化の影響で、旧盆に当たるこの時期は昼夜とも人通りも少なくなった。現在は各町会の実情に合わせ大祭の前週あたりから祭礼行事を行っている」と同神社宮司の多田光武さん。

 境内での各行事は、11日14時~=子どもみこし、17時30分~=模擬店、19時~=盆踊り、12日14時~=子どもみこし、14時30分~=大人みこし、17時30分~=模擬店、19時~=盆踊り、13日14時~=子どもみこし、17時30分~=模擬店、19時~=盆踊り。

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