就職支援・企業研修事業を展開するギジネス(港区新橋1)は2月20日、自社で運営する「就職偏差値テスト」を基に「2009年志望企業ランキング」を発表した。
集計期間は昨年12月~2月。就職活動を開始した大学3年生を対象とした前回ランキングと比較し、「就職活動の実態を反映した」データとなっているのが特徴。
ランキング内容は以下の通り。( )内は前回の順位。総合ランキング(サンプル数4,214)は1位=三菱商事(9位)、2位=三井物産(13位)、3位=全日本空輸(3位)。前回1位の資生堂は9位、同2位のベネッセコーポレーションは22位。人気業界ランキングは1位=商社・卸売業(3位)、2位=銀行(4位)、3位=電機・情報機器(2位)。
人気業界ランキングでテレビやラジオのランクが下がった件について同社の園田社長は「就職活動前半は学生のあこがれや興味を持ちやすい企業が人気。実行動を起こした求職者は自身が実際にエントリーする企業の名を挙げている」と話す。
今後のランキングについて、「今回、全体的に商社や金融企業が上位に名を連ねたのは、会社説明会の頻度が高く学生に印象付けられたからだと予測される。今後はメーカー企業の説明会が増える時期なので、ランキングも変動するだろう」(同)と分析する。
学生の就職活動については、「昨年は学生にとって売り手市場=学生優位と称された就職戦線だったが、学生優位=自分優位と考える求職者の姿が目立ち、のんびりしているように見受けられる。早期に内定者を出したい企業サイドとのずれを感じる」(同)とも。
ギジネス就活志望企業ランキング、1位=資生堂、2位=ベネッセ(新橋経済新聞)ギジネスが就活ランキング発表-1位に全日空、2位電通(新橋経済新聞)ギジネス