虎ノ門エリアで現在、マイボトルの中身を売りたい人と買いたい人を結びつける実証実験が行われている。主宰は「フィルズ」(横浜市)。
同社は、以前から脱プラスチック社会を実現させるための活動をしており、今年3月にはドリンクやフードの「中身だけ」を買う、または売ることができるプラットホーム「Fills」を開設した。社長の飯田百合子さんは「マイボトルの普及は今全国的に進んでいるが、利用者は出かけた先で昼の時間にはすでに中身が空っぽになりコンビニでジュースを買うなどの『矛盾』が生じている」と説明する。
今回「街づくりが進み昔からある企業と新しく入ってきた企業が入り交じっている」などの理由から虎ノ門で実証実験を行うことにした。参加店は、「松屋珈琲店」「虎ノ門ヒルズカフェ」「THE CORE KITCHEN/SPACE」「THE 3RD CAFE by Standard Coffee」の4店。利用したい人は、公式サイトから登録後、購入したい店と商品を選ぶ。
飯田社長は「プラスチックをゼロにするための活動がいま全国各地で広がっているが、その一環でマイボトルの普及を呼びかけている。『中身がなくなったが補充できない』などの課題が見えたなか、今回の実証実験をしようと思った。マイボトルを持つ人も増やしたいが、環境に貢献できると言える店を1店でも増やしたい」と話す。
12月27日まで。