新元号「令和」が発表された4月1日、新橋SL広場で号外新聞や「令和」コーラが配られた。
号外新聞を配ったのは「毎日新聞」と「朝日新聞」の2紙。日本コカ・コーラ(渋谷区)も「令和」と印字したコーラ約2000本を用意し、新橋駅を通る人たちに配った。
当日は、菅義偉内閣官房長官による新元号の発表から約30分後となる正午過ぎから、号外新聞が配布された。広場には号外新聞を求めて多くの人が殺到し、争奪戦にまで発展。現場は一時騒然となった。13時ごろに「令和」コーラの配布が始まったが、号外同様、「令和」コーラも瞬く間に配り終えていた。
老舗和菓子店「新正堂」社長でもあり港区観光協会会長の渡辺仁久さんは「こんなに騒ぎになるとは思わなかった。大化から248番目。(看板商品の)『切腹最中』の価格が税込み230円。230円に消費税を付ければ税込248円だった」と、「便乗」できなかったことを悔しがった。
西新橋に80年以上住んでいる1928(昭和3)年生まれの森山さんは「令和という字はとてもいいと思う」と話し、「昭和は経済恐慌や太平洋戦争、学生運動を経て景気の酸いも甘いも体験してきた。平成は景気が悪いなどとあっという間に時がたったが、戦中・戦後の体験が一番記憶に残っている。いい時代になればいいわね」と期待していた。