「K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院」(港区愛宕1)で12月6日、「ファッションデザイン業界における知的財産権保護の最前線」を紹介するセミナー「Fashion Law -ファッションの法的保護の現状・課題と将来の展望」が行われた。
毎年約100人の参加者を集める同イベント。3回目となる今回もファッション・アパレル業界から95人の参加者が集まった。
当日は、知的財産教育協会「Fashion Law Institute Japan」から3人のパネリストが登壇。同会事務局長で同学院の教授の弁護士・金井倫之さんがアメリカの「Christian Louboutin(クリスチャン ルブタン)」の赤いソールを事例にファッションデザインにおける商標登録について、同研究員の中川隆太郎さんが各国の著作権の考え方の違いについて、山本真祐子さんがデザイン模倣について紹介した。
参加者からは、「実際の事例を用いた説明は実感が湧きやすく、分かりやすかった」「アパレル業界の人間として、法的保護の視点を改めて考えるいい機会になった」「テーマが盛りだくさんで満足。むしろ2時間では足りないくらいだった」などの声が寄せられたという。
同大学事務局の三宅大行さんは「質疑応答のセッションでも、参加者の皆さんからの質問が終了時刻になっても止まらないほど盛り上がった。イベント終了後には、各講師の元に名刺交換の列ができるなど、内容充実ぶりを感じた。年末にはメディア&エンターテインメント業界の方々向け、年明けにはMBA取得を考えている方や知財業界で働く方々向けのイベントの開催を予定しているので、気軽に虎ノ門キャンパスに来てもらえれば」と呼び掛ける。